- 「移動」と「異動」は何が違うの?
- 「移動」と「異動」はどのように使い分けるの?
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWebライターをしている筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「移動」と「異動」の違いと使い分け方
- 「移動」の意味と用法
- 「異動」の意味と用法
の順番にご紹介していきます。
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「移動」と「異動」の違いと使い分け方
「移動」は普段からよく使うけど、「異動」は「人事異動の時くらいしか見たことがない」という方も多いでしょう。
この2つには大きく分けて次の違いがあります。
「移動」:位置が変わる
「異動」:役職が変わる
辞書で調べると以下のように記載されています。
(移動:いどう)
位置を変えること。移り動くこと。移り動かすこと。「車両を-する」
(引用サイト:広辞苑無料検索 大辞林)
(異動:いどう)
地位や職務などが変わること。「人事-」
(引用サイト:広辞苑無料検索 大辞林)
ある職場の中で、地位・職務などが変わること。また、変えること。
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
辞書の意味からも分かるように、2つとも「変わる」のですが、「何が」変わるのかによって使う漢字が違います。
また、次のような違いがあります。
言葉 | 範囲 | 対象 |
移動 | 範囲の制限がない | 物や人などに特定されない |
異動 | 決められた社内や部署、組織など、人が統括する範囲に限られる | 組織内の仕事や職務に限定される |
このように、「移動」と「異動」には「変わる」だけでなく、さまざまな違いがあります。
たとえば「かぐや姫は月へ帰りました」、この状況を「いどう」で表現するとしたら、どちらでしょうか?
答えは、「移動」です。
なぜなら、組織内の配置が変わったのではなく、地球から月へ物理的に移ったからです。
しかし、「かぐや姫が月へ帰ってきたので、配下の者たちの『いどう』があった」という場合はどうでしょうか?
答えは、「異動」を使います。
それは、配下の者たちの部署や配置が、組織内で変わったからです。
このように表現したい対象の状況をみれば、言葉の使い分けが容易にできます。
「移動」の意味と用法
「移動」とは、「場所を変える」という意味です。
例文を使って分かりやすく解説します。
- 友だちと図書館へ移動した
- 母とウインドウショッピングをした後は、カフェに移動した
- 支店長が本社から車で移動してこられた
- 私は引っ越しのため、明日までに北海道へ移動する
- 太陽が東から西に移動した
- 体の周りにある空気はつねに移動している
- 魚はエサを求めて移動している
- 植物の胞子は子孫を残すため、風にのって移動する
- 私は本を読んで分からないことがあれば、前のページに移動して読み返す
- お店が新装オープンしたが、商品が移動しているので配置に慣れるまで時間がかかりそうだ
このように「物理的な物」が、「現在いる場所や位置」から「違う場所や位置」へ動いたときに「移動」を使います。
また、漢字にもそれぞれ意味があり、辞書では以下のように記載されています。
(移:うつ・る)
(1)場所・位置・地位などが変わる。「政権が-・る」
(2)状態・事情などが変わる。「季節が-・る」
(3)目ざしていた対象が変わる。「関心が-・る」
(4)においなどがほかのものにしみつく。「香のにおいが着物に-・る」
(5)病気が伝染する。「風邪が-・る」
(6)火が燃え広がる。「倉に火が-・る」
(7)時が経過する。「時-・る」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
(動:うご・く)
(1)形体・位置が静止せず、変わる。「風で枝が-・く」
(2)機能を発揮する。活動する。「エンジンが-・かない」
(3)心がひきつけられる。「心が-・く」
(4)状態や状況が変わる。「時代が-・く」
(5)(打ち消しの語を伴って)確かで変えようがない。「-・かぬ証拠」
(6)違うところへ移る。「支社へ-・く」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
このように漢字一文字にも「位置が変わる」という意味があり、2つの漢字を組み合わせることで、「別の場所・位置に移り動く」ことが強調されています。
また、類義語には次の言葉があります。
置き換え、移転、移入、移行、転向、転回、転換、転送、変位、転置、移し替える
など、「移動」という言葉を無理に使わなくても、類義語もまじえて上手に文章を表現しましょう。
「異動」の意味と用法
「異動」とは、「組織内で、役職や地位が変わる」という意味があります。
例文を使って分かりやすく解説します。
- 人事異動があり、今日から本社勤務となった
- 営業に配属になったがプログラムが得意なので、部署異動を願い出た
- 新しいオーナーに変わったので、組織内で大きな異動がありそうだ
- 職場異動も視野に入れて、今後の組織改革に取り組む必要がある
- 〇〇さんは、✕月✕日付で人事部に異動となった
- 新しくこの部署に異動してくるのは、〇〇隊長だ
- 「君も開発部に異動して、存分に力を発揮してくれ」と社長に言われた
- 〇〇先生は、生徒や保護者の評判も良いので異動を遅らせてほしい
- 車の設計が好きだったが、運転技術を認められてテストドライバーの部署へ異動した
- 部下に栄転の異動命令がでたので、送迎会を行うことにした
このように「組織内で役職や部署が変わる」ときに「異動」を使います。
そのため、「部署が移動した」と書くと、「その部署そのものが違う場所に移った」と解釈されるので注意しましょう。
また、辞書では漢字の意味について以下のように記載されています。
(異:い)
[1]違う意見や考え。
[2]普通と違っていること。「-に思う」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
(異なる:こと-な・る
二つの物の間に差がある。ちがっている。「事実と-・る」「兄弟でも性格はずいぶん-・る」
(引用サイト:広辞苑無料検索 大辞林)
辞書では「異なる」=「違う」という意味になり、二つの漢字を合わせると、「異動」は「普通とは違う動きをする」となります。
そのため、「異動」とは「組織の中にある役職や部署」に限定して使われる言葉として覚えても良いでしょう。
確かに「人事異動」や「部署異動」は、普通とは違う動きですし、組織に限定されていますね。
また、類義語には次のような言葉があります。
変更、転換、変換、チェンジ、転属、配置換え、配置転換など
状況に応じて誤解を招かない適切な言葉で表現するように心掛けましょう。
まとめ
この記事では、「移動」と「異動」の違いや使い分け方を解説してきました。
- 「移動」とは、「場所を変える」こと
- 「異動」とは、「組織内で、役職や地位が変わる」こと
ぜひ参考にしてください。
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