- 「『じきが来る』とは、どの漢字を使えばいいの?」
- 「時季と時期は何が違うの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWebライターをしている筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「時季」と「時期」の違いと使い分け方
- 「時季」の意味と用法
- 「時期」の意味と用法
の順番にご紹介していきます。
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「時季」と「時期」の違いと使い分け方
「じきを知らせる」「じき、〜がはじまる」など、どっちの漢字が正しいのか悩みませんか?
「時季」と「時期」は、どちらとも「じき」と読みますが以下のような違いがあります。
- 時季:「季節、一年中でもっとも盛んなとき」のこと
- 時期:「物事を行うとき」のこと
辞書で調べると以下のように記載されています。
(時季:じき)
季節。特に、あることが盛んに行われる季節。「花見の-になった」「-外れの台風」
(引用サイト:広辞苑無料検索 明鏡国語辞典)
(時期:じき)
(1)事を行う時。おり。「-尚早」
(2)期間。期限。「-を区切る」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
辞書の意味からも分かるように、同じ「じき」でも、表現する対象が「季節」なのか「事を行うとき」なのかによって、使われる漢字が違います。
たとえば、「花見」を「じき」で表現すると次のようになります。
- 時季の場合:花見の時季がやってきた
- 時期の場合:満開の時期に花見に行こう
また、次のように言葉を置き換えても文章の意味が通じます。
- 時季の場合:花見の(季節)がやってきた
- 時期の場合:満開の(期間)に花見に行こう
このように、それぞれ「時季 ↔ 季節」「時期 ↔ 期間」に置き換えられます。
これを逆にしてみると次のようになります。
- 花見の(期間)がやってきた
- 満開の(季節)に花見に行こう
この表現だと、何かしっくり来ないし、意味も曖昧で「花見の期間」や「満開の季節」は一般的な表現ではありません。
そのため、漢字に迷ったら「季節」なのか「期間」なのか、言葉を置き換えて意味が通じて、納得できる方を使いましょう。
「時季」の意味と用法
「時季」とは、「季節、一年中でもっとも盛んなとき」を意味しています。
実際の例文を使って、分かりやすく紹介します。
- 時季外れの台風がきた
- 寒い時季にはこたつが恋しい
- 今年も花見の時季がやってきた
- 花見の見頃の時季も終わりだ
- ツーリングにはいい時季だ
- 気温が下がってきたので冬服の時季がきた
- 梅雨の時季なので洗濯物が乾きにくい
- この時季にはクマは冬眠しているはずなのに?
- 遠方の友人が遊びに来たので、時季に合った観光地に連れていこう
- 突然、雪が降ってきたが時季外れだ
このように「季節」や「一年中でもっとも盛んなとき」を表現する場合に「時季」を使います。
「一年中でもっとも盛んなとき」を、上記の例文を使って説明すると次のように解釈できます。
「時季外れの台風がきた」
台風は、一年の中で7月〜10月にもっとも多く発生するため、この場合の「時季」とは7月〜10月で「夏」のことを言い、11月〜6月の間に発生した台風を「時季(季節)外れ」の台風と言います。
「寒い時季にはこたつが恋しい」
寒い時季とは、10月頃〜2月頃の「冬」のことで、一年でもっとも寒い季節なので「こたつが恋しい」と表現しています。
ここから分かることは、「一年でもっとも盛んなとき」とは、同じ季節ではなく、表現をする対象によって季節が違うという点です。
また、漢字一文字の意味を調べてみると以下のように記載されています。
時:じ)
①とき。時間。時刻。
②そのころ。おり。機会。
(引用サイト:広辞苑無料検索 明鏡国語辞典)
(季:き)
①とき。時節。春夏秋冬それぞれの時節。
②すえ。終わり。
(引用サイト:広辞苑無料検索 明鏡国語辞典)
このように、漢字一文字にもそれぞれ「時間や季節」を表現する意味があるので、覚えておきましょう。
「時期」の意味と用法
「時期」とは、「物事を行うとき」という意味があります。
例文を使って分かりやすく解説します。
- もう少しで鏡餅を作る時期がくる
- 3月は卒業式の準備の時期だ
- そろそろリフォームをする時期だと思う
- 君の処遇は時期がきたら伝える
- 稲刈りの時期に間に合うだろうか
- 車を運転するには時期が早すぎる
- 引っ越しをすることになったが、子どもの転校する時期はいつがいいの?
- 洋服を買い替えるけど、お得な時期はいつだろう
- 住宅ローンの借り換えの時期は、いつがお得なのか教えてほしい
- 増税の開始時期はいつですか?
このように「時期」を使う場合には、季節は関係なく、「何かを行うとき」に用いられます。
例文を使って説明すると次の太字部分が「何かを行うとき」に該当します。
- もう少しで鏡餅を作る時期がくる
- 3月は卒業式の準備の時期だ
- そろそろリフォームをする時期だと思う
それぞれ次の文章になると、言葉が「季節」に変わるので注意しましょう。
- もう少しで鏡餅の時季がくる(冬・年末)
- 3月は卒業式の時季だ(春)
- リフォームをするには涼しい時季がいいと思う(春・秋)
このように「じき」の前後のくる言葉や表現によって、使われる漢字も違ってくるので使い方には十分注意しましょう。
また、漢字を辞書で調べると以下のように記載されています。
(期:き)
(1)ある一定の時期。期間。
(2)地質時代区分の最小単位。世(せい)を細分したもの。
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
「時期」のそれぞれの漢字の意味を組み合わせると、「そのころ・ある一定の時期」となり、どちらの漢字も「ちょうど良いタイミング」と解釈できます。
また、類義語には次の言葉があります。
タイミング、瞬間、スパン、期間、時間、折り、時機、潮時、シーズン、旬など
さまざまな言葉があるので文章に合った言葉を選んで、読者が読みやすい表現にしましょう。
まとめ
この記事では、「時季」と「時期」の違いと使い分け方を解説してきました。
- 「時季」とは、「季節、一年中でもっとも盛んなとき」のこと
- 「時期」とは、「物事を行うとき」のこと
ぜひ参考にしてください。
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