- 「『かいほう』にもいろいろ漢字があるけれど、正しい使い方が知りたい」
- 「わかりやすい例文を教えてほしい」
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書とWebライターをしている筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「解放」と「開放」の違いと使い分け方
- 「解放」の意味と用法
- 「開放」の意味と用法
の順番にご紹介していきます。
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「解放」と「開放」の違いと使い分け方
「解放」と「開放」、読み方は同じ「かいほう」ですが次のような違いがあります。
- 解放:束縛を取り除いて自由になること
- 開放:窓や戸をあけっぱなしにすること
辞書では以下のように記載されています。
(解放:かいほう)
(一)有形・無形の重苦しい束縛を取り除き、自由な行動を許すこと。
(ニ)制限を無くして、自由な使用を認めること。
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
(開放:かいほう)
(一)(戸などを)あけはなすこと。
(ニ)施設を一般の人が利用できるようにすること。
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
辞書の意味を見ると、この2つは「制限」の使い方で次の違いがあります。
- 解放:制限を「なくして自由にする」
- 開放:制限を「設けず施設や戸などを自由に出入りする」
「運動会」を例に挙げて解説します。
- 今回の運動会は自由参加にするため教員も進行役から「解放」した
- 学校の運動場を使って運動会をするので、第二運動場を駐車場として「開放」する
どちらも「制限」されているものを「かいほう」していますが、次の点が違っています。
- 職員の進行役から「解放」
- 学校の運動場を「開放」
また、反対語はそれぞれ次の言葉になります。
- 解放 ⇔ 束縛(そくばく)
- 開放 ⇔ 閉鎖(へいさ)
「かいほう」の使い方が分からないときは、反対語に置き換えて、意味が通じる方が正しい使い方です。
たとえば、「あなたをリーダーから(かいほう)します」の「かいほう」が分からない場合は次のように置き換えてみましょう。
- あなたをリーダーから(束縛)します
- あなたをリーダーから(閉鎖 )します
リーダーを「閉鎖」では意味不明ですが、「束縛」だと意味が通じるので反対語の「解放」が正しい使い方になります。
「かいほう」の使い方は、反対語で覚えた方が覚えやすいかもしれませんね。
「解放」の意味と用法
「解放」とは、「束縛や制限を解き放つ」という意味です。
例文を使って分かりやすく解説します。
- 捕獲した動物を大自然に解放する
- 奴隷を解放する
- 人質を解放する
- あなたを宴会部長の役から解放する
- 彼は重荷だった役職から解放された途端、元気になった
- 高所恐怖症だったので、地上に降りたら恐怖心から解放された
- パソコンのメモリを解放して容量を増やす
- 自分が家事をすれば母は家事から解放される
- 入試試験が終わり、プレッシャーから解放された
- 久しぶりに長期休暇が取れたので解放感に浸っている
例文から分かるように「解放」とは、「何かの束縛や制限から解き放たれた状態」を表現するときに使われます。
例文を反対語にすると次のようになります。
- 捕獲した動物を大自然に(束縛)する
- 奴隷を(束縛)する
- 人質を(束縛)する
- あなたを宴会部長の役(に束縛)する
- 彼は重荷だった役職(に束縛)された途端、(やる気がなく)なった
このように、反対語にしても意味が通じるので、例文は正しい使い方であると判断できます。
また、漢字にも意味があるので、辞書で調べると以下のように記載されています。
(解:かい)
(一)ばらばらに△わける(なる)。「解剖・解体・解散・分解・解析」
(ニ)わかる。わからせる。
(三)ときはなす。ほどく。
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
(放:ほう)
(一)ほうっておくこと。
(ニ)・・・したまま、ほうっておくこと。
(三)・・・を放したまま△である(何かをする)こと。
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
それぞれの意味を組み合わせると、「ほどいて、そのままほうっておく」となり、「ときほぐして自由にする」と解釈できます。
また、類義語には次の言葉があります。
放免、免除、救い出す、取り除く、救済、緩和、救助、放出、手放す、解き放つ、放出など
表現したい状況に応じて、類義語も使って分かりやすい文章にしましょう。
「開放」の意味と用法
「開放」とは、「戸や窓をあけっぱなしにする」という意味です。
例文を使って分かりやすく解説します。
- 陽気がいいので窓を開放した
- 牧場の囲いを開放した
- 市民のために遊園地を無料で開放した
- 施設を開放してみんなに楽しんでもらう
- リゾート地は人を開放的にする
- 敷地を開放して駐車場にする
- 中央部に柱がなくて開放感のある建物だ
- 図書館を市民に開放する
- こちらの扉は開放厳禁だ
- 開放的なカフェはリラックスできる
例文から分かるように「開放」とは、「扉や土地、建物、気分などを制限なくあける」ことを表現するときに使います。
例文を反対語にすると、次のようになります。
- 陽気がいいので窓を(閉鎖)した
- 牧場の囲いを(閉鎖)した
- 市民のために遊園地を無料で(閉鎖)した
- 施設を(閉鎖)してみんなに楽しんでもらう
- リゾート地は人を(閉鎖)的にする
このように反対語にしても意味が通じるので、正しく使われていると判断できます。
また、辞書には漢字の意味を以下のように記載しています。
(開:かい)
(一)ひらく。あける。
(ニ)きりひらく。
(三)はじめる。
(四)ひらける。
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
漢字の意味を組み合わせると、「あけた、そのままほうっておく」となり、「開けた状態のままにしておく」と解釈できます。
また、類義語には次の言葉があります。
オープン、公然、開場など
類義語にも「あける、おおやけ、そのままにしておく」という意味が含まれているので、「開放」に固執することなく、柔軟に分かりやすい文章を書きましょう。
まとめ
この記事では、「解放」と「開放」の違いと使い分け方を解説してきました。
- 「解放」とは、「束縛や制限を解き放つ」こと
- 「開放」とは、「戸や窓をあけっぱなしにする」こと
ぜひ参考にしてください。
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