- 「『離別』と『離婚』は同じ意味だと思っていたけど、違うの?」
- 「公式文書でも使えるように、意味や使い方を詳しく教えて欲しい?」
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWEBライターをしている筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「離別」と「離婚」の違いと使い分け方
- 「離別」の意味と用法
- 「離婚」の意味と用法
の順番にご紹介していきます。
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「離別」と「離婚」の違いと使い分け方
「離別」と「離婚」は同じような意味に感じますが、正確には次のような違いがあります。
- 離別:人と別れること
- 離婚:夫婦の関係を解消すること
辞書には以下のように記載されています。
(離別:りべつ)
①人と別れること。別離。「幼時に母親と-する」
②夫婦の関係を絶って別れること。離婚。
(引用サイト:広辞苑無料検索 明鏡国語辞典)
(離婚:りこん)
夫婦が法律上の婚姻関係を解消すること。「親が-する」「-届」
(引用サイト:広辞苑無料検索 明鏡国語辞典)
辞書の意味からも分かるように「人と別れる」「夫婦の関係を解消する」の違いで使い方が異なります。
また、「離別」には「離婚」という意味も含まれているため、「人と別れる」のか「離婚」なのか、文章で正確に表現しないと読者に誤った解釈を招くことがあります。
さらに民法では、「離婚」について以下のように記載されています。
第四節 離婚
第一款 協議上の離婚
(協議上の離婚)
第七百六十三条 夫婦は、その協議で、離婚をすることができる。
(引用サイト:e-GOV 法令検索 民法 離婚)
このように「離別」と「離婚」は「法律で決められているかどうか」という違いでも判断できます。
そして、民法でも「離婚」と明確に記載されているように、「離別」は「離婚」に限定されていないので、法的に使用する場合には「離婚」を使います。
たとえば、「私の親は離別した」という文章で説明すると、次の疑問が浮かびます。
- 「疎遠になったの?」
- 「離婚したの?」
このように読者は2つの疑問があり、「一体どっちなの?」となりかねません。
そのため、「離婚」を「明確にするのか?」それとも「濁すのか?」、表現したいニュアンスによって、次のように言葉を使い分けましょう。
- 離婚を明確にする場合:「私の親は離婚した」
- 離婚を濁したい場合 :「私の親は離別した」
「離別」の意味と用法
「離別」とは、「人と別れる・離婚」という2つの意味があります。
例文を使って分かりやすく説明します。
(人と別れた場合)
- 私は幼い頃に母親と離別した
- 彼は長年お世話になった恩師と離別した
- 離別した友人と再会した
- 昔から離婚や離別した話は絶えることがない
- 先輩との離別は名残惜しい
(離婚した場合)
- 私が幼い頃に両親は離別した
- 子どもが成長して家庭を持ったので、旦那と離別することにした
- この団地の夫婦は離別する確率が高い
- 友人は昨年結婚したが、離別を考えている
- 夫婦が離別することは子どもにとっても良くないことだ
このように離別の対象が「夫婦」なのか「親しい人」なのかによって、「人との別れ」と「離婚」に使い分けます。
また、「離婚」を表現する場合には、「離婚」を明確にする修飾語を付け加えなければ、「離婚」として解釈してもらえない可能性があります。
そして、漢字にもそれぞれ意味があり、辞書には以下のように記載されています。
(離:り)
(一)はなれる。はなす。「離陸・離合・分離」
(ニ)別れる。「離婚・離縁・別離」
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
(別:べつ)
1 (形動)異なること。同じでないこと。また、あるものいがいのこと、もの。べち。
2 (形動)並みと同じでないこと。特別なこと。格別、べち。
3 けじめをつけてわけること。区別。差別。
4 わかれ。いとまごい。
(引用サイト:広辞苑無料検索 日本国語大辞典)
この2つの意味を組み合わせると「別れる・区別する」と「別れる・けじめをつけてわけること」となり、次のように解釈できます。
- 「別れて区別する」
- 「別れてけじめをつける」
このように2つの意味があり、漢字からも「別れる」ことが理解できます。
また、類義語には次の言葉があります。
離婚、離縁、夫婦別れ、破婚、不縁、分立、分離、離隔、縁切り、別居、別離、別れる、決別、離れ離れなど
類義語にもさまざまな言葉があるので、状況や表現に最適な言葉を使って分かりやすい表現をしましょう。
「離婚」の意味と用法
「離婚」とは、「夫婦が法律上で別れる」という意味です。
「離婚」はよく聞く言葉ですが、例文を使って説明します。
- 彼の両親は離婚した
- 妹は先月離婚した
- 離婚した両親が復縁した
- 離婚するには法律上の手続きが必要だ
- 離婚届を市役所に提出してきた
- 1990年代から「成田離婚」という言葉が使われるようになった
- 熟年離婚とは、結婚してから20年以上たっているか、50歳以上の離婚のことをいう
- 私は離婚願望がある
- 日本の離婚率は昭和39年以降増加傾向にある
- 離婚とは、夫婦が法律で決められた手続きを行い、関係を解消することである
例文のように「離婚」を使うことで、「夫婦関係を解消した」ことが明確に表現できます。
また、漢字の意味を辞書で調べると、以下のように記載されています。
(婚:こん)
縁組をする。結婚。「婚姻・婚礼・婚約・新婚・未婚・近親婚・招婿婚・略奪婚」
(引用サイト:広辞苑無料検索 新明解国語辞典)
このように「婚」の漢字一文字で「結婚」という意味があり、「離」の意味と組み合わせると「けじめをつけてわける・縁組をする」となり、「縁組にけじめをつける」という意味になります。
このように漢字の意味だけでも「離婚=夫婦の縁を解消する」ことが分かります。
また、反対語は「結婚」となるので使い方に迷ったら、「結婚」に置き換えて確かめる方法があります。
たとえば、先程の例文を参考に説明します。
- 彼の両親は「結婚」した
- 妹は先月「結婚」した
- 「結婚していた」両親が復縁した
言葉を置き換えれば意味が通じるので、例文の使い方は正しいことが証明されました。
そして、類義語には次の言葉があります。
離縁、夫婦別れ、破婚、不縁、離別、解消など
「離婚」と表現する場合には明確な言葉を使うか、類義語を使って状況に応じた適切な表現で、読者に分かりやすい文章を執筆するように心掛けましょう。
まとめ
この記事では、「離別」と「離婚」の違いと使い分け方を解説してきました。
- 「離別」とは、「人と別れる」こと
- 「離婚」とは、「夫婦が法律上の手続きを行って離縁する」こと
ぜひ参考にしてください。
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