- 「『登る』と『上る』は、何が違うの?」
- 「『上にあがる』意味として使っているけど、他の意味もあるの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWebライターをしている筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「登る」と「上る」の違いや使い分け方
- 「登る」の意味や用法
- 「上る」の意味や用法
の順番にご紹介していきます。
WEBライターで月30万円稼ぎたい方必見!
総文字数60,000の大ボリューム!LINE登録だけでWEBライターの全てがわかる!
先着200名様限定です!
なくなり次第プレゼントのボタンは消しますので、お早めにどうぞ!
↓クリックで飛べなければ受付終了↓
「登る」と「上る」の違いと使い分け方
「登る」と「上る」は、どちらも「のぼる」と読みますが、次の違いがあります。
- 登る:高い「場所へ移動する」こと
- 上る:高い「位置や地位へ動く」こと
辞書には以下のように記載されています。
(登る:のぼ・る)
上の方へ移動する。「柿の木に-・る」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
(上る:のぼ・る)
(1)上の方へ行く。「坂を-・る」
(2)上流の方へ行く。「鮭(さけ)が川を-・る」
(3)上京する。
(4)数量が、結果としてある大きな値になる。達する。「数億に-・る被害」
(5)興奮する。逆上する。「頭に血が-・る」
(6)その場に出される。「話題に-・る」「食卓に-・る」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
辞書によると次の違いがあります。
- 登る:「上の方へ移動する」こと
- 上る:「位置・値・感情が高くなる、話題になる」こと
この2つはどちらも「上にあがる」という意味がありますが、「登る」の説明にある「移動」にはどのような意味があるのでしょうか?
辞書には以下のように記載されています。
(移動:いどう)
位置を変えること。移り動くこと。移し動かすこと。
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
移:い、うつ・る)
①{動詞}うつる。うつす。横にずれる。ずれて動く。位置や時間がしだいにずれていく。
《解字》
形声。「禾(いね)+音符多」。多(おおい)には直接の関係はない。もと稲の穂が風に吹かれて、横へ横へとなびくこと。→型に横へずれる意を含む。
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
(動:どう、うご・く)
①{動詞}うごく。もと、とんとんと上下にうごく意。のち広く、運動や行動の意に用いる。
《解字》
会意兼形声。重は「人が地上を足で突く形+音符東(つらぬく)」の会意兼形声文字。体重を足にかけ、足でとんと地面を突いたさま。動は「力+音符重」で、もと、足でとんと地を突く動作。
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
このように「移動」とは、「足で上下左右に動く」という意味があり、「登る=足で上に移動する」となります。
そのため、「登る」とは次のように使います。
- 山を登る
- 階段を登る
- 崖を登る
一方「上る」とは次のような使い方をします。
- 頭に血が上る
- 鮭が川を上る
- 話題に上る
使い分けが難しいように感じますが、意味さえ理解できれば使いこなせます。
「登る」の意味と用法
「登る」の意味とは、「足で上に移動する」ことです。
例文を使って分かりやすく解説します。
- 正月は富士山に登って、ご来光を拝もう
- ライブステージの階段を登る
- 庭木の剪定(せんてい)をするため、脚立に登る
- ロフトにある荷物をハシゴに登って取る
- 作業現場では足場に登って作業する
- ロッククライミングは岩に登る競技だ
- お城の天守閣に行くには急な階段を登るしかない
- 見晴らしの良い高台まで登ってみた
- 猫が高い場所に登って降りられないようだ
- 豚もおだてりゃ木に登る
このように「足を使って、高い場所に移動する」ときに使います。
そのため、「登る」を「高い場所に移動」に置き換えて表現することもできるので、先程の例文を使って置き換えてみます。
- 正月は富士山(の高い場所に移動し)て、ご来光を拝もう
- ライブステージの階段(の高い場所に移動する)
- 庭木の剪定(せんてい)をするため、脚立(の高い場所に移動する)
置き換えても文章は理解できるので、「登る」の使い方は間違っていないことが証明できます。
また、漢字にも意味があり、辞書には次のように記載されています。
(登:《音読み》とう、と《訓読み》のぼ・る、のる)
①{動詞}のぼる。上にのぼる。
③{動詞}のぼる。高い位につく。また、高級の試験に合格して上位のランクにつく。
④{動詞}書類の上にのせる。「登録」「登記」
⑤{動詞}人を上位に引きあげて用いる。「登傭(登用)」
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
漢字単体でも「上にのぼる」という意味があり、他の漢字と組み合わせることで違う意味になります。
また、類義語には次の言葉があります。
上げる、立昇る、昇る、立ち上るなど
類義語も「上にあがる」という意味があるので、「登る」以外にも類義語を使って読者が割りやすいように執筆しましょう。
「上る」の意味と用法
「上る」の意味とは、「位置・値・感情が高くなる、話題になる」ことで、表現方法がいくつかあるので、例文を使って分かりやすく解説します。
位置が上る場合
- 今日は九州から東京へ行くため、上りの新幹線に乗車した
- 鮭が川を上る
- 階段を上る
値が上る場合
- 被害総額は1億円にも上る
- 大谷選手の契約金は1000億円にも上る
- インドの人口は14億人にも上り、世界人口の約18%を占めている
感情が上る場合
- 私の感情を逆なでするような言動があり、頭に血が上っている
- ケンカをして頭に血が上った
話題が上る場合
- 家族会議でマイホームを購入する話題が上った
- 今後の進路について話題に上る
- 映画が話が話題に上った
食卓に上る場合
- 昨日のカレーの残りが今日も食卓に上る
- 豪華な料理が食卓に上る
このように「上る」とは、さまざまな状況で使われますが「何かの上にあがる」として捉えると、理解しやすいかもしれません。
また、漢字の意味を調べると、以下のように記載されています。
(上:《音読み》じょう、《訓読み》うえ、うわ、かみ、あ・げる、のぼ・る)
①{名詞・形容詞}うえ(うへ)。かみ。位置・場所・順序・品性・価値などが高いほう。また、物・物事の流れのもとのほう。また、物・物事のもとのほうであるさま。
《解字》
指事。ものが下敷きの上にのっていることを示す。うえ、うえにのるの意を示す。下の字の反対の形。
(引用サイト:広辞苑無料検索 学研漢和大辞典)
このように「上」という漢字には「優位性や下にあるものの上」という意味があり、「上る(のぼる)=上」と解釈しても良いでしょう
また、類義語には次の言葉があります。
上がる、増加、高まる、アップ、上昇、栄達、向上、上進、立てる、挙げる、起こす、差す、出世、差し上るなど
「上る」だけでなく類義語も使えば、表現にも幅が広がり、読者にも読みやすい文章を執筆できるでしょう。
まとめ
この記事では、「登る」と「上る」の違いや使い分け方を解説してきました。
- 「登る」とは、「足で上に移動する」こと
- 「上る」とは、「位置・値・感情が高くなる、話題になる」こと
ぜひ参考にしてください。
コメント