記事を執筆するさいに、読者がスラスラと読めるようにいくつか意識したほうがいいことがあります。そのうちのひとつが漢字の「閉じ」と「開き」です。漢字で書くことを閉じる、ひらがなで書くことを開くといいます。
漢字が多すぎるとかたくるしい文章や読みづらい記事になります。逆に、ひらがなが多すぎると幼稚なイメージになりますし、必然的に文字数が多くなり、読んでいるうちに疲れてしまいます。
- 「どの漢字を開けばいいの?」
- 「読者が読みやすい記事にするには、何を意識すればいいの?」」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんな漢字の閉じと開きを使いこなしたいというお悩みを、現役Webライターの観点から解決します。
具体的には、
- 漢字の閉じる、開くはなぜ必要?
- 漢字の閉じ開き一覧表
- 漢字の閉じ開きを使いこなすには
の順番にご紹介していきます。
5分くらいで読めますし、漢字の閉じ、開きの知識が劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!
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漢字の閉じる、開くとは
漢字で書くことを「閉じる」、ひらがなで書くことを「閉じる」といいます。記事を執筆するさいに、閉じたほうがいい漢字と開いたほうがいい漢字があります。
漢字の閉じる、開くはなぜ必要?
漢字の閉じと開きを意識することで、読者が読みやすい記事になります。詳しく理由を解説していきます。
誤認を防ぐため
文章で物事や意味を伝えるためには、漢字とひらがな、カタカナをうまく使い分けることが大切です。例えば、
「私は、あめは好きだが、くもは嫌いだ」
この文章を読んで皆さんは何をイメージしたでしょうか?
あめは、「雨」もしくは「飴(アメ)」、くもは、「雲」もしくは「蜘蛛(クモ)」と読む人によって、イメージしたものが変わります。
「私は、雨は好きだが、雲は嫌いだ」と書いたほうが読者に伝わります。
いい記事を書いても、読者に誤認されてしまうともったいないので、特に同じ読み方の文字には気をつけましょう。
文章を読みやすくするため
漢字が多すぎても、ひらがなが多すぎても読みづらい文章になります。読みやすい文章の目安として、漢字2〜3割・ひらがな7~8割といわれています。
スマホやパソコンを使っていると変換に頼ってしまいます。そのため、普段使わない漢字を使ってしまうことがあります。具体例を書いてみます。
- 我儘な子供に、「兎に角、片付けしてね」と言ったら、「五月蠅い」と言われ、憂鬱な気分になった
- わがままな子供に、「とにかく、片付けしてね」と言ったら、「うるさい」と言われ、ゆううつな気分になった
- わがままなこどもに、「とにかく、かたづけしてね」といったら、「うるさい」といわれ、ゆううつなきぶんになった
1~3の文章でどれが読みやすいでしょうか?普段使わない文字や難しい漢字があると読みづらい文章になります。ひらがなが多すぎても幼稚な印象になり、読みづらいです。
読者は途中で読みにくいと感じたら、その記事を最後まで読まずに違う記事に移動してしまいます。
執筆が完了したら、読み直してみましょう。そして、読みづらいと思ったら、漢字の閉じと開きを考えてみてください。
漢字の閉じ開き一覧表
漢字の閉じと開きについて解説しましたが、具体的に開いたほうがいい文字はどれなのかご説明していきます。
形式名詞
形式名詞とは、実質的な意味をもたない名詞です。パソコンやスマホで文字を入力すると漢字を使ってしまう文字が多いと思います。
形式名詞(とじる) | ひらく | 例文 |
物 | もの | 人生とは難しいものだ |
事 | こと | ハワイに行ったことがある |
時 | とき | 困ったときは、相談してください |
所 | ところ | さっき話を聞いたところだ |
度 | たび | 筋トレするたびに、筋肉がつく |
他 | ほか | そのほかに方法はない |
方 | ほう | 声のするほうへ行く |
等 | など | この店には、家電などが売っている |
為 | ため | 大学へ行くために、勉強をする |
毎 | ごと | 1年ごとに旅行へ行く |
上記の形式名詞に意味はなく、他の語を修飾するために使われます。しかし、「時と場合による」など文字に意味がある場合は、閉じたほうがいいです。
接続詞
接続詞は、「それから」「しかし」など、前後の文をつなぐ言葉です。
接続詞 | ひらく | 例文 |
例えば | たとえば | ~がある。たとえば、~だ。 |
又は | または | ~をする。または、~をする。 |
従って | したがって | ~という理由がある。したがって、~となる。 |
及び | および | AおよびBがある。 |
並びに | ならびに | ~となる。ならびに、~である。 |
但し | ただし | ~だと思います。ただし、~です。 |
若しくは | もしくは | AもしくはBから選ぶ。 |
尚 | なお | ~をした。なお、~である。 |
或いは | あるいは | AあるいはBに行く。 |
故に | ゆえに | ~となる。ゆえに、~である。 |
接続詞を漢字にしてしまうと、読みづらいので、一般的にはすべてひらきます。
形容詞
形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現するための言葉です。
形容詞 | ひらく | 例文 |
無い | ない | 明日の予定はない |
面白い | おもしろい | テレビがおもしろい |
可愛い | かわいい | 猫がかわいい |
嬉しい | うれしい | プレゼントをもらってうれしい |
羨ましい | うらやましい | 友達がうらやましい |
有難い | ありがたい | 仕事があるのはありがたい |
温い | ぬるい | お風呂がぬるい |
紛らわしい | まぎらわしい | まぎらわしい行動はしないこと |
面倒くさい | めんどくさい | 会社へ行くのがめんどくさい |
堅苦しい | かたくるしい | かたくるしい思いはしたくない |
形容詞は、ひらがなで書いたほうが読みやすく、読者に伝わりやすくなります。
動詞・補助動詞
動詞は、動作や状態をあらわし、補助動詞は、本来の意味が薄れ、前の言葉に付属して使われます。
動詞 | ひらく | 例文 |
上げる | あげる | 本を棚にあげる |
出来る | できる | 車を運転することができる |
掛ける | かける | 電話をかける |
作る | つくる | 資料をつくる |
分かる | わかる | その人の気持ちがわかる |
補助動詞 | ひらく | 例文 |
下さい | ください | 本を買ってください |
頂く | いただく | 給料をいただく |
来た | きた | 図書館に行ってきた |
出す | だす | 赤ちゃんが泣きだす |
置く | おく | 宝物をしまっておく |
動詞は、同じ読みかたで複数の漢字がある場合は、開いたほうがいいでしょう。たとえば、「わかる」は、「分かる・解る・判る」などです。
補助動詞は、基本的には開いたほうがいいですが、かしこまった文章を書くときは、閉じたほうがいい場合もあります。たとえば、「~致します」などの言葉です。
副詞
副詞とは、他の語を修飾することにより、表現を豊かにして伝えたいときに使います。
副詞 | ひらく | 例文 |
時々 | ときどき | ときどきラーメンが食べたくなる |
暫く | しばらく | しばらく連絡をとっていない |
何故 | なぜ | なぜ、安く提供できるのか |
更に | さらに | さらに、特典がついた |
全て | すべて | すべて予定どおりだ |
一杯 | いっぱい | いっぱいご飯を食べる |
沢山 | たくさん | 公園でたくさん遊ぶ |
随分 | ずいぶん | ずいぶん時間が経過した |
既に | すでに | すでに事件は解決している |
最も | もっとも | 彼はもっとも優秀だ |
漢字の閉じ開きを使いこなすには
漢字の閉じ開きに絶対はありません。しかし、記事や文章を書くための業界のルールや依頼主側の表記ルールがあります。基本的には、依頼主側の意向に寄り添って、記事を執筆するようにしましょう。
漢字の閉じ開きや文章を書くうえで参考になるツールをご紹介しますので、ぜひご活用下さい。
記者ハンドブック、日本語の正しい表記と用語の辞典、日本語表記ルールブック をライティング中に活用する
漢字の閉じや開き、文字の意味や文法などライティングに役立つ
記者ハンドブック
共同通信社が出版している「記者ハンドブック」という本があります。
記者ハンドブックというタイトルのとおり、記者やライター、雑誌編集者など文章を書く仕事をしている人にとって、必須アイテムです。
漢字の閉じ開きはもちろんですが、どの漢字を使うのが正しいのかや間違えやすい語句や表現についても解説されています。
たとえば、「情けは人のためならず」という言葉があります。情けをかけることはその人のためにならないという意味だと思っている人が多いのではないでしょうか?
筆者である私もそう思っていました(汗)
しかし、正しい意味は「善いことをすればよい報いがある」という意味です。人に対して、情けをかけておけば、いつの日か自分にいいことがあるよということですね。
このように、情けをかけてはいけないのではなく、むしろ情けをかけなさいという意味なので世間一般的なイメージと真逆の意味です。正しい日本語の意味を知ることもライターにとって大切だなと改めて感じました。
そのほかにも、外来語のカタカナでの表記方法、数字や単位、動植物の表記方法など文章を書く人にとって知っておくべきルールがのっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
日本語の正しい表記と用語の辞典
「日本語の正しい表記と用語の辞典」は、文字づかいを正確にして、分かりやすい文章を書くための辞典です。
漢字2~3割、ひらがな7~8割とお伝えしましたが、この辞典では実際に、原稿の整理前と整理後の文章をのせていて、いかに読みやすく書くかが分かりやすく解説されています。
読者にとって読みやすく分かりやすい文章の書きかたを知りたいというライターにオススメの辞典となっています。
日本語表記ルールブック
「日本語表記ルールブック」は、原稿を作成するにあたって、ルールや重要なことについて解説している本になります。
記者ハンドブック、日本語の正しい表記と用語辞典は700ページ前後あり、値段も2000円前後しますが、日本語表記ルールブックは、80ページで550円と手頃な価格で持ち運びもしやすいという特徴があります。
ライター初心者のかたには、手がだしやすく入門書としていいのではないかと思います。
文章校正ツールを活用
記事を執筆して、自分で辞典で調べ、校正をかけることが経験値をつんでいくには、一番いいのかもしれません。
しかし、私のように副業Webライターとして執筆していると思うように時間がとれないという人も多いと思います。
そこで、便利なツールとして文章校正ツールがあります。文章校正ツールは自分の書いた記事をコピーしてサイトに貼り付けることにより、誤字・脱字や文章の間違いなどを指摘してくれます。
オススメの文章校正ツールとしてso-zou.jpの「テキスト処理ツール」があります。誰でも無料で利用でき、1万文字まで対応しています。
実際に、この記事の校正をかけてみました。
このように、誤字や漢字の閉じ開きの指摘、文字の意味があっているか、文言の確認などを自動でおこなってくれます。
しかし、完璧に仕上げてくれるわけではないので、最後は自分の目でしっかりとすみずみまで確認することを心掛けましょう。
また、有料の文章校正ツールもあります。オススメとしては、「文賢(ブンケン)」があります。初期費用11,880円、月額2,178円と費用が発生しますが、そのぶん機能やサポート体制が充実しています。
漢字や文章の訂正にくわえて、漢字の使用率の表示や表現の例文なども表示してくれます。
書いた文章にたいしてのアドバイス機能もあるため、言葉の引き出しが増えることもメリットです。間違った日本語や勘違いしている言葉も知ることができるので、ライターとしてレベルアップできることは間違いないでしょう。
費用がかかるため収入が安定していない初心者Webライターのかたには手が出しづらいかもしれませんが、ライターとして一定の収入を得られるようになったら、より効率化を図るためのツールとして検討してみてください。
まとめ
この記事では、漢字の閉じ開きや使いこなすための手段を解説してきました。本記事のまとめは以下のとおりです。
- 漢字の閉じと開きを意識することで、読者が読みやすい記事になる
- 読みやすい文章の目安は、漢字2~3割、ひらがな7~8割
- ライティングスキルを向上させるには、記者ハンドブック、日本語の正しい表記と用語の辞典、日本語表記ルールブックを活用する
- 文章校正ツールを使って校正の時間短縮に役立てる。オススメは無料で使えるso-zou.jpの「テキスト処理ツール」と有料で充実した機能の「文賢(ブンケン)」
- 最後は自分の目でしっかりとすみずみまで確認すること
今回は、漢字の閉じ開きや文章作成に役立つツールのすべてをお伝えさせていただきました。実体験をもとにした、本当に役立つ必見ノウハウなので、ぜひ参考にしてください。
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