社会に出たら「学歴なんて関係ない」はほんと？現代の学歴の捉えられ方を徹底調査！学歴以外に必要なスキル3選

現代社会で、よく耳にする、「社会にでてしまえば学歴なんて関係ない」という言葉。本当に鵜呑みにしていいんでしょうか。

また、給料面でも「学歴」に応じた初任給が定められているところが多いです。

仕事ができる・できない以前に、規定などで定められてしまえば、その後の社員としての人生は自分ではどうすることもできません…。

それでは、「社会に出てしまえば学歴なんて関係ない」という言葉は、なぜ広まったのでしょうか。

そこで、学歴について、具体的に以下の観点から全体像を捉え、お悩みを解決します。

• 「日本は学歴社会なの？」
• 「学歴の捉えられ方」
• 「学歴以外に必要なスキル3選」
• 「学歴が関係ない職業」

の順番にご紹介していきます。

学歴は関係ない？は嘘？現代社会の日本

そもそも現代の日本は学歴社会なのでしょうか。

学歴社会とは、社会的地位を決める主たる基準の一つが学歴であるような社会と定義されています。ということは、私たちが住む日本はもちろん学歴社会となります。

他の国と比べて、日本の学歴社会のレベルはどうなんでしょうか。

日本	学歴社会選ばなければ就職先あり
韓国	「超」学歴社会大学を卒業しても、就職できない人多数
アメリカ	「超」学歴社会学び直しが普通で、転職でキャリアアップトータルの学歴重視

詳しく見ていきましょう。

韓国

韓国は、日本と比較にならないぐらいの学歴社会です。「学歴なんて関係ない！」なんて絶対に言えません。頑張っていい大学に入学したとしても、求人数が日本と比べてかなり少なく、大学を卒業しても就職先が決まらないなんて、ざらにあります。

しかし、年々大学の進学率が下がってきていますので、学歴だけがすべてじゃないと考えている人も一定数いることも事実です。

アメリカ

日本では、新卒で入社した会社で定年まで働くことが普通になっていますが、アメリカでは、転職によるキャリアアップが普通です。そのため、違う分野で活躍したい場合は、関連のある学部に入り直して、学び直しをする。これが普通です。

日本では、大学が最終学歴になります。アメリカでもそのような企業はありますが、トータルで何を学んできたかということが重要になる場合が多くあります。

他の国と比較すると「緩い学歴社会」の日本

日本・韓国・アメリカと見てきましたが、日本に生まれてよかったかも…。と思いませんか？

競争が激しく、波に乗れなければ、人生絶望、再起不能…。きついです。

日本の学歴社会は、他の国と比べると、緩いです。学歴は、就活においての一つの基準。社会に出てからは、仕事ができるできないにもよりますが、配属先の決定（より専門的な分野）に関わったり、昇進に関わったりするのが一般的です。

また、選ばなければ、働き先はあります。

日本でしか暮らしたことがない人が多い中、身近で起こっていることが全てに感じてしまいますが、世界に目を向ければ、日本よりも学歴社会の国なんていくらでもあります。

この事実を知ることだけで、前向きに考えることができます。

「学歴」の捉え方

学歴と一言に言っても、その場面場面での捉えられ方、重視のされ方が違ってきます。

就職試験のとき、社会にでたとき。それぞれ、何が重視されるのでしょうか。

就活における学歴

大卒の場合

言わずもがな、学歴…超重要です。

いい会社に入社するには、高学歴でないときびしいです…。

また、大卒であってもメジャーな大学以外は、書類選考の段階で足きりの対象になることもありますので、大学名の格差がでてきます。就活を進めていくと、それを感じることが多くなりますが、めげずに頑張りましょう。

高卒の場合

学歴よりも、人柄重視です。

しかし、大卒よりも圧倒的に求人数が少なく、選ぶことが難しいほどです。ここに学歴社会の格差が如実に現れてきます。

高卒の求人自体は、学歴を重視した求人はありませんので、いままでの学校生活の内申点や成績が重視されます。また、面接試験が必ずありますので、高校生らしいハキハキとした受け答えを行い、好印象を与えることが重要です。

中途の場合

悲しいかな、中途でも学歴…超重要です…。

ただし、新卒の採用試験よりは、人柄にウェイトをおいている会社は多いです。

私も、中途試験の経験者ですが、試験というよりは、面接を重視している会社がほとんどでした。学力テストがある会社もありましたが、新卒採用時のようなものではありませんでした。一般教養プラス適性検査が多いです。。

面接官とのやりとりで重視されていると感じたのは、転職理由と何をしてきて、どのような成果を上げてきたのか。これが、採用試験を受けてきた中で、必ず聞かれた項目です

社会にでてからの学歴

高卒でも大卒でも、社会に出てしまえば学歴のフィルターはほとんどありません。

しかし、大卒のほうが昇進が早く、同期でもいつのまにか上司になることなんて、ざらにあります。

また、大卒で、専門的スキルを身に着けている人であれば、高卒はかないません…

専門的な仕事以外では、コミュニケーションスキルに長けていたり、行動がはやかったりするなど、いわゆる仕事ができるタイプであれば、付け入る隙があります。

仕事をお願いするときに、「この人は○○○大卒だからこの仕事を頼もう」なんて全く考えないですし、高卒でも大卒でも、同じようにお願いします。

私も社会人経験10年以上ですが、仕事をお願いするとき、高卒・大卒で預ける仕事の大小を区別したりしません。できる・できないかでなく、チャレンジしてほしいから与えているわけです。

アルバイト感覚が抜けきっていないまま社会人になった人だと、任せられる仕事量に度肝を抜いてしまうことがよくあります。私は、新卒の人へ基本を教えた後には、自分の持っている仕事を丸投げして、体験してもらうことをします。そうすることが、考える力・周りに聞く力を身に付ける近道だと思っているからです。いつまでも何もできなくて、独り立ちできないのは、本人がかわいそうです…。

できないのなんて当たり前で、助けてもらうなんていうのも当たり前です。

できないという壁を乗り越えるために、どのように乗り越えるかを考えることが重要です。

学歴コンプレックス

そもそも、大卒の人は、高卒を意識していません。高卒が大卒を意識しています。まずは、そのことに気づきましょう。

用時は、学歴フィルターで、ふるいにかけるのが楽です。大卒であれば、ある程度の学力が望めるという概念が凝り固まっているからです。

高卒でも優秀な人はたくさんいます。第一線で活躍している人はたくさんいます。自社で活躍している人が高卒でも、そんなことは関係なく、求人は学歴社会に則って、大卒以上募集です。

しかし、前述したとおり、高卒でも大卒に勝つ方法なんて、いくらでもあります。そもそも、同級生の大卒が入社してくるときに、高卒で同じ会社で働くことになれば、先輩です。指導する立場です。

高卒だ大卒だという学歴フィルターを通して人を見ることをしなければ、不必要な争いは起きません。

学歴以外に必要なスキル3選

これは経験上ですが、学歴がある人は、あまり「学歴なんて関係ない」とは言っていないような気がします。そもそも学歴があるので言う必要もない…。

学歴が無い人が、それをコンプレックスとして抱えていることが多く、そのような言葉に繋がっていくのだと考えられます。

それでは、そのコンプレックスを埋めるために、学歴がある人たちと戦うために、何が必要なのでしょうか。

• コミュニケーション能力
• まじめ(誠実)
• 努力ができる

の順番に紹介していきます。

コミュニケーション能力

社会にでてから必要とされる重要なスキルです。この能力がないと社会人として不十分とみられることもしばしば…。大卒と学歴勝負で勝てなくとも、このスキルに長けていれば、十分戦うことができます。

会社から求められるスキルで一番多いですし、求人などでは、無資格で高卒でも、コミュニケーションスキルが重視されているケースが多いです。

確かにしっかりとコミュニケーションがとれる人は、仕事を覚える速度が早いですし、まわりを明るくしてくれます。そういう人材は貴重です。できる人が多いようで、実は少ないです。

職場に慣れてくると、初心を忘れがちで、自分の仕事に没頭しがちで、周りを考える余裕がなくなってくると思います。

常に周りを見て、風通しのいい職場を実現してくれる人が現場では必要です。

まじめ(誠実)

仕事を覚えるには、まじめさが重要です。

最初の内は、職場の先輩の話をよく聞き、仕事を覚えることが最優先となります。高学歴になればなるほど、「なんで俺がこんな仕事を…」と思うかもしれませんが、それが大切なのです。

高学歴でない場合、素直な子が多いです。

努力ができる

コツコツ継続的に努力ができることは才能です。武器です。

表面上にはでてきませんが、継続的に努力ができる人は、仕事でも上手くいきます。経験上ですが、努力ができる人はあきらめません。あきらめない人は、仕事を最後まで責任をもって遂行します。努力は責任感を生み出します。

継続して努力することは、自信に繋がりますので、まずは一歩踏み出して、少しずつ努力を積み重ねていきましょう。

学歴が関係ない職業

大卒と高卒で、就職試験において、差が出てくることはわかりました。大卒と比較して、求人が少ない高卒ですが、学歴がなくても活躍できる職業がありますので、紹介します。

地方公務員

学歴がなくとも、試験さえ通れば入庁できますが、年齢制限を設けている自治体が多いため、しっかり確認してください。

入庁してしまえば、高卒、大卒関係なく、仕事をしていくこととなります。

議会制民主主義なので、議会で決められたこと、議会で決められた予算の範囲内で仕事をすることとなりますので、自由にチャレンジしたい人には向いていません。親は絶対大喜び。

筆記試験、面接を突破しなければ、ならないので、難易度は高めです。

介護職

全国的に人材不足の職業です。そのため、未経験歓迎の求人をだしているところが多く、はじめやすいと言えます。

高齢社会の日本において、継続性が高いのも魅力です。ただし、入浴や排泄の介助などもすることになることから、敬遠する人も事実です。福祉事業ですので、人の助けになりたいと思う人に向いています。

また、経験を積む中で、介護福祉士という国家資格の取得が視野にはいってくるため、目標にすれば、仕事のモチベーションにもなるでしょう。

しかし、想像以上に体力を使う仕事であるため、入ってから合わないとならないように、事前に施設見学や、仕事内容のすり合わせを行うといいでしょう。

接客業

一口に言ってもいろいろあります。小売、ホテルフロント、飲食などなど。未経験でも採用する求人も多くあります。

コミュニケーションが得意としている人に特にオススメです。

接客というとお客様と接するのがメインですが、その他にも事務作業など、やるべき仕事・任される仕事は多岐に渡ります。

行う仕事のイメージと違う人もなかにはいるかもしれないので、接客業でも行う仕事は接客のみではないことをしっかり頭に入れておいてください。

また、この職種は最初の給料は安いかもしれませんが、努力次第では、担当者であったり、複数の店舗を任されたり、ステップアップが可能です。また、現場から異動し、本部で勤務することができる可能性もありますので、結果さえだせば、学歴なんて関係なく活躍できます。

社会に出たら「学歴なんて関係ない」はほんと？現代の学歴の捉えられ方を徹底調査！学歴以外に必要なスキル3選：まとめ

この記事では、学歴を解説してきました。

日本での学歴は、就職試験に置いて輝きを増します。試験を突破し入社すれば、もちろん仕事ができるかできないかで判断されてしまいます。

大卒も高卒も、入社してしまえば、スタートラインは一緒（給料は違いますが）です。

学歴社会なので、学歴を見るのはあたりまえですが、それ以前に人としての魅力をだせるよう努力することが必要です。

人生は一回きり。

学歴がないなら、さっさと自分を磨いて、良い人生を歩む努力をしましょう！

実体験をもとにした、本当に役立つノウハウなので、ぜひ参考にしてください。