SEOとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を意味します。SEOの正式な読み方は「エスイーオー」です。
また、Webサイトを検索エンジンの検索結果ページで上位表示させるための施策のことをSEO対策と呼んでいます。
SEO対策の基本的な考え方としては、ユーザーニーズに応える良質なコンテンツが最も重要視されます。
SEO対策によって、Webサイトへのアクセス数増加やブランド認知度の向上、お問い合わせなど、様々な効果が期待できます。
要するには、「Googleが目指す読者の役に立つコンテンツを作ろう!そうすればGoogleが記事を上位表示に表示してくれるので売上やPVが上がるよね!」って話です。
しかし、Googleは人が手動で「この記事は良い、あの記事は悪い」と判別しているのではなく、Googleのコンピューターが自動で判別しています。
つまり、
①Googleのコンピューターに好かれる記事
②読者にも好かれる記事
をSEO対策では目指す必要があります。
WEBライターでは上記の2つを頭に入れておいてください。
そもそも検索エンジンってなに?
検索エンジンとは、インターネット上にあるWebサイトなどを探すためのシステムを指します。キーワードを検索欄に入力することで、そのキーワードに関連したWebページを検索することができます。
検索エンジンには、一定のプログラミング(ロボット)が組み込まれています。そのプログラミングの役割は、ユーザーが検索した内容をニーズに合うよう改善することです。
その結果、ユーザーは常によりよい情報を見つけられるようになっています。
たとえば、「脱毛 おすすめ」で検索したら上からいろんなサイトが出てきますよね。
順位が上の方がたくさん人が見にきてくれるのはイメージしやすいと思います。
実際に、検索順位が上がれば上がるほどクリック率が上がります。クリック率が上がれば記事がたくさんの人に見てもらえて、
- たくさんの人に知ってもらえて
- 商品が売れやすくなる
のはなんとなくイメージができます。
下を見てもらえればわかるのですが、1位と5位でもクリック率がなんと4倍以上も変わります!
検索順位が少し変わるだけで見られる人数が大幅に変わるんだね。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
11位 | 1.03% |
12位 | 1.00% |
13位 | 1.07% |
14位 | 1.34% |
15位 | 1.65% |
じゃあ、どうやって順位を決めているかということ。
Googleのコンピューターが200以上ものアルゴリズム(順位を決めるときのルール)で順位付けしていると言われているわ。
このアルゴリズムはGoogle公式からは公式発表されていないものの、一部判明しているもの、可能性が非常に高いものがあります。上位表示させるために、SEO対策ではいろいろな対策をこねくり回すというわけです。
主要な検索エンジン
検索エンジンにはいくつかの種類があります。日本においてシェア率が高いのは、GoogleやYahoo!などです。世界ではBingやBaiduといった検索エンジンもありますが、聞き馴染みがないかもしれません。
日本における検索エンジンシェア率は以下のとおりです。
1位 Google:77.06%
2位 Yahoo:17.94%
3位 bing:4.57%
4位 DuckDuckGo:0.16%
5位 Baidu:0.15%
6位 YANDEX:0.03%
利用しているユーザーが少ない検索エンジンでSEO対策をしても、効果的とはいえません。SEOの観点からも、80%近い検索エンジンシェアを誇るGoogleを知ることは重要といえます。
Yahoo!はGoogleの検索エンジンを借りています。
SEO対策 = Google対策といえますね。
検索順位が決まる仕組み
Googleの検索順位は、ユーザーが検索したキーワードに最も関連性の高いコンテンツをアルゴリズムに基づき、以下の流れにおいて決定されます。(Googleアルゴリズムは200以上あると言われています。)
- GoogleのクローラーがWebページを自動的に読み取り、情報収集を行う(クローリング)
- クローリングによって、検索エンジンに登録する(インデックス)
- インデックスされた膨大なWebページの中からアルゴリズムによって順位を決定する
専門用語がいくつか出てきたので解説していきます。
一言で言えば、ロボットが「どの記事を上位表示させようか」とたくさんの記事から決める作業のことです。
1.クローリング
例えるなら、多くのサイトに「おじゃまします!サイトを集めに来ました!」と集金係のイメージ。
Googleには、クローラーと呼ばれるプログラム(ロボット)が組み込まれています。クローラーは、インターネット上を巡回し、Webサイトなどの情報を収集しています。そのため、クローラーにWebサイトを知ってもらうことが必要です。
しかし、インターネット上にある膨大なWebページを巡回しているクローラーに知ってもらうのは簡単ではありません。そのため、SEO対策が必要になります。
GoogleBotと呼ばれるクローラーが何億記事ものページを集めているわ。すごいですよね。
2.インデックス
例えるなら、インデックスは図書館の本棚。
図書館では「この本は観光書だからNの棚に、あの本は雑誌だからBの棚に、あそこの本は読まれないから処分しよう」と整理されていますよね。
インデックスは図書館と非常によく似ています。
インデックスとは、クローラーが集めたWebサイトの情報をGoogleのデータベースに登録することです。(たくさんの記事を大きな図書館の棚に収納するイメージ)インデックス(登録)されることで、検索結果に表示されるようになります。
コンテンツを見つけてもらうために、Webサイトを最適化しインデックスしてもらうことが重要です。また、新しいURLや更新されたURLをGoogleに送信することでも、インデックスされます。(図書館で本を見つけやすくするためにこの本はおすすめだよ!とPOPを貼るイメージです。)
3.アルゴリズムに基づいて検索結果へ反映(ランキング)
Googleでは、検索アルゴリズムに基づいて、検索順位が決まります。
図書館でも「よく借りられた本ランキング」が壁に貼ってあったりするわね。
Webページを整理するためにいくつかの要素から成り立っており、ランキングシステムとも言われています。
Googleによると、検索順位を決める主な要因は以下のとおりです。
- 検索意図の把握
- ウェブページの関連性
- コンテンツの品質
- ユーザビリティ
- 文脈の考慮
何書いているかわかりづらいですが、ぎゅっとすると「どれだけ読者にとって役に立ったコンテンツ」を測る指標だということがわかれば問題ありません。
どの要因も検索順位を決める大事な要素と言えます。どの部分が足りていないのか知ることで、Webサイトの検索順位を上げることが可能になるでしょう。
検索アルゴリズムとは
前述したように、検索アルゴリズムとは、検索順位を決定するために、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに組み込まれているシステムのことです。
料理を作るときもどの順番で塩・こしょうを入れるか決めっていますわね。
アルゴリズムも、検索順位を決めるときのルールと考えて差し支えないわ。
Googleでは、検索アルゴリズムについて以下のように言及しています。
この検索アルゴリズムが関連性や品質の高い基準を満たせるように、ライブテストや、世界各国にいる熟練した外部の検索品質評価者による評価など、厳正なプロセスを整備しています。
検索アルゴリズムは、日々ユーザーのニーズに応えることができるよう改善されています。そのため、Googleの大規模なアップデートで、検索アルゴリズムが変わると、検索順位が変動する場合もあるでしょう。Googleがどういったアルゴリズムなのかを常にチェックしましょう。
アップデートは毎日のように行われているわ。
Google検索の仕組みは、非常に複雑で膨大ですので本記事ではWEBライターが最低限知っておきたい知識のみに絞って解説しています。
Google が掲げる10の事実
基本的に、Googleのサービスはこの理念をもとに作られ、運営されています。
SEO対策はGoogle対策でもあります。なぜなら、Yahoo!やBingといった検索サービスはあるものの、Googleシェアがダントツトップだからです。
そんなGoogleが掲げる10の事実が以下のとおりです。SEOにも関係あるので、WEBライターであれば頭の片隅に入れておきましょう。
Google が掲げる 10 の事実
引用:Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
「ウェブ上の民主主義」や「ユーザーに焦点を絞る」といった項目があるように、Googleはユーザーファーストを貫いています。そのため、定期的に行われるアップデートは、ユーザーによりよい情報を届けるために行われることが多いです。
Googleの大型アップデートの1つ「ペンギンアップデート」では、SEOを過剰に使った内容やスパム的な手法を使うコンテンツなどを排除し、検索結果の品質を高めるためのアルゴリズムが導入されました。
このアップデートにより、スパムのような有益でない記事が排除され、よりユーザーファーストな検索結果が反映されるようになっています。
SEOの観点からも、ユーザーファーストの考え方は理解しておきましょう。
ユーザーファースト
ユーザーファーストとは、ユーザーを優先する、ユーザー第一主義という意味です。商品やサービス、Webサイトのデザインや使いやすさなど、ユーザー目線を取り入れていく考え方と言われています。
Googleはユーザーファーストの観点から、さまざまな開発を行ってきました。著名人や組織などを検索すれば、すぐに情報が表示される「ナレッジグラフ」や検索したキーワードの候補を出す「サジェスト」などもその一例です。
SEOにおいても、コンテンツがユーザーにとって満足できるのかというユーザーファーストの視点を持っておきましょう。
内部SEO
内部SEOでは、ユーザーにとって充実したコンテンツを作成すると同時に、適切なタイトルタグやメタディスクリプションといったクローラーに対する対策が必要です。
以前までは、多くのキーワードをタイトルやメタディスクリプションに詰め込めば、検索エンジンで上位に表示される傾向にありました。
しかし、Googleのアップデートにより、過度なキーワードの詰め込みはスパムとして認識されるアルゴリズムが導入されました。そのため、現在ではキーワードを不自然に詰め込むことは避けて、高品質なコンテンツを作成することが求められています。
内部SEO対策には、以下の方法が挙げられます。
- HTMLタグ設定
- モバイル対策
- 内部リンク設定
- コンテンツ対策
HTMLタグ設定
HTMLタグの設定は、検索順位やクリック率に影響します。Googleでは、クローラーと呼ばれるプログラム(ロボット)がHTMLタグからWebサイトの情報を収集し、検索結果に表示しているからです。また、HTMLタグが適切に設定されていないと、タイトルなどでユーザーに伝えたい情報を伝えられず、クリック率も下がってしまいます。
具体的には以下の方法があります。
- titleタグ
- meta descriptionタグ
- hタグ
- alt属性
titleタグ
titleタグは、Webサイト毎に設定されているタイトルのことを指し、Webサイトにどういった情報が書いてあるのか明確にします。
狙いたいキーワードを含めたり、文字数を30文字程度に収めたりするのが大切です。また、ユーザーにクリックしてもらうために、端的なタイトルを心がけるとよいでしょう。
- 30文字前後がベター
- メインキーワードを入れる(自然に入れられるなら関連キーワードを入れる)
- クリックしたくなるタイトルにする ↓参照
- 数字を入れる:〜の◯つの方法、〜のコツ◯選
- 簡単さを伝える:◯◯するだけ!、〜できるたった◯つのコツ、◯◯の人でもできる
- 注意喚起する:注意、悲報、まだ◯◯をやってませんか?、やってはいけない◯◯
- 疑問を入れる:なぜ◯◯できないのか?、〜はなぜ◯◯できたのか?
- 理由を伝える:私が◯◯できた理由、〜が◯◯できない理由
- 擬音を入れる:サクッと解決、スルッと解消
- 切迫感を伝える:◯月◯日まで限定、のこり◯ヶ月で終了
- 「あなた」を入れる:◯◯でお悩みのあなた!、◯◯のあなたに朗報です!
- 新情報を伝える:20◯◯年の最新版、20◯◯年◯月の最新情報
- 限定する:◯◯の人向け!、◯◯でお困りのあなた!
- 禁止する:◯◯しないでください!、悪用厳禁!
- 反対を書く:◯◯で成功する失敗する人の違い
- 共通点を書く:◯◯で失敗する人の共通点◯選
- 信頼性を書く:◯◯で第1位、一番売れた◯◯
- 得られる未来:◯◯を身につけると人生の自由度が上がる
meta descriptionタグ
meta descriptionタグとは、Webサイトに記載されている内容を要約したものを指します。要約する際は、狙っているキーワードを含め120字程度に設定するとよいでしょう。
検索順位に直接影響があるわけではありません。しかし、その部分を見てユーザーがクリックする確率が上がる場合もあるので、適切に設定しておきましょう。
SEO対策での見出し
見出しタグとは、ページの見出しを表すHTMLの記述で「hタグ」ともいわれます。
検索結果の表示順位を決めている検索エンジンは、このHTMLの記述からWebサイトの情報を集めているので、見出しタグ(hタグ)の使い方は重要。hタグを正しく使うことで、検索エンジンにWebサイトの構造を正しく伝えられます。
見出しタグの役割
見出しタグの主な役割は、ページの見出しを表すことです。
ほかにも、見出しタグの役割としては、以下が挙げられます。
- それぞれの見出しの概要を表す
- 記事の目次になる
- 検索結果に表示される
見出しとしての役割を果たすということは、ユーザーの利便性や検索エンジンへの対策につながります。必ず見出しタグは設定しておきましょう。
見出しタグのSEO効果
見出しタグは以下の2つのSEO効果があります。
- 検索エンジンにWebサイトの構造を正しく伝えられる
- ユーザーにわかりやすくWebサイトの内容を伝えられる
検索エンジンは、HTMLの記述からWebサイトの情報を集めています。HTML記述である見出しタグを使うことで、検索エンジンにWebサイトの構造を正しく伝えることが可能です。
結果として、Webサイトはインデックスされ、検索結果にも反映されやすくなるでしょう。
また、ユーザーにとっても見出しタグは便利な役割を果たしています。
なぜなら、ページの目次やトピックの概要として見出しタグが設定されていることで、自分の知りたい情報をひと目で確認できるからです。
このようなユーザーの利便性が高い記事は、Googleからの評価も高く、より効果的なSEO対策につながるともいえます。
見出し構成完成例
タイトル:コストコで転売はどうやる?おすすめの商品や仕入れのコツを解説!
h2:コストコ転売とは?
h3:転売大歓迎!
h3:コストコ転売は違法か?
h3:コストコの店舗一覧
h3:コストコの取扱商品
h3:コストコ転売は主婦におすすめ?
h2:コストコ転売のメリット
h2:コストコ転売のデメリット
h2:コストコでの買い物は会員登録が必要
h3:会員の種類
h2:コストコで儲かるおすすめの商品
h3:大型商品
h3:カークランド商品
h3:家電
h3:日用品
h3:お菓子
h3:割引商品
h3:季節商品
h3:型落ち商品
h2:コストコ転売で失敗しないコツとは?
h3:メルマガに登録する
h3:来店前に連絡しておく
h3:円高をねらう
h3:セールを利用する
h3:値札を読む
h3:持ち帰る手段
コストコで転売・おすすめ商品や仕入れのコツを解説:まとめ
hタグ
hタグとは、見出しに使うタグのことを指します。h1タグが1番大きな見出しで、h6が1番小さな見出しです。h1やh2見出しに狙っているキーワードを含めることで、検索結果に表示される可能性が高くなります。
しかし、特定のキーワードを不自然に含めすぎると、ユーザーの利便性が低下し、検索順位にも影響が出るので注意しましょう。
h2見出しには、狙っているキーワードを含めるようにしましょう。
なぜなら、検索エンジンはWebサイトの構造を確認する際に、h2見出しの内容を参考にしているからです。
h2見出しがそれぞれに狙ったキーワードが含まれていれば、検索エンジンから、ユーザーにとって、あるキーワードに関しての有益な情報を記載していると評価されやすくなるでしょう。
また、繰り返しになりますが、h2タグは検索結果画面にも表示されることがあります。ユーザーがページを訪問するのを決める要素でもあるのです。
キーワードを詰め込み過ぎない
見出しにはキーワードを含めた方がよいと感じて、とにかくキーワードを詰め込むという見出しは、Googleのペナルティの対象になります。
ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。文脈に合ったキーワードを適切に使用した、情報に富んだ有用なコンテンツを作成することに焦点を合わせてサイトを運営してください。
キーワードの乱用|Search Console ヘルプ
文字数は短く簡潔にひと目でわかるようにする
見出しの文字数は短く簡潔に、ひと目でわかるように意識しましょう。
たとえば、さきほど紹介した「見出しタグを設置する際のルール」について知りたい場合、どちらの見出しが読み進めやすいでしょうか。
<h2>見出しタグを設置する際のルール</h2>
<h3>見出し以外の用途で使わない</h3>
<h3>見出しタグの順序を守る</h3>
<h3>h1タグは1ページに1つ</h3>
<h2>見出しタグを設置する際のルール</h2>
<h3>見出しタグを設置する場合は見出し以外の用途で使わない</h3>
<h3>見出しタグを設置する際にはそれぞれの順序を守って設置していく</h3>
<h3>h1の見出しタグを設置する場合は1つのページにつき1つの設置をする</h3>
1つ目の方が簡潔で読み進めたいと思いますよね。
2つ目の見出しでは、それぞれの内容が詳しく記載されています。しかし、見出しを読む際に読解する必要があるのでユーザーは読みづらいと感じるでしょう。
見出しの文字数は短く簡潔に、ひと目でわかるように示して、ユーザーが読んでみたいと関心を惹きつけるように心がけましょう。
h1タグは1ページに1つ
h1タグを使用する数には厳密な定義はありませんが、1ページに1つが無難といえます。
なぜなら、h1タグは最も重要でページの内容を一言でまとめたタイトルなどに使うのが一般的だからです。
h1タグは重要だからといって複数設定すると、どれが重要なのかユーザーが混乱してしまいます。また、検索結果にh2タグの記述が表示されることはありますが、h1タグの記述が表示されることは一切ありません。
見出しタグの順序を守る
「見出しタグは順序を守って使用する」というのが基本的なルールです。見出しタグにはh1〜h6までの階層があり、それぞれの階層ごとに重要度が異なります。
また、Googleもhタグの階層構造の重要性について以下のように明言しています。
わかりやすい見出しを使用して重要なトピックを示すと、コンテンツの階層構造が作成され、ユーザーがドキュメント内を移動しやすくなります。
SEO スターター ガイド: 基本 | Google 検索セントラル | Google Developers
見出し以外の用途で使わない
見出しタグは見出しタグ以外の用途では基本的には使いません。
なぜなら、見出しタグには「この文章が見出しである」ということを検索エンジンに伝える役割があるからです。
たとえば、見出しタグを大文字・太字の修飾として使うというのはおすすめしません。その部分は見出しであるという間違った情報を検索エンジンに提供してしまいます。
Googleでも以下のように見出し以外での見出しタグの使用は推奨していません。
ページの構造を定義する際に、効果的でないテキストを見出しタグで囲む。
見出しタグのサイズを不規則に変える。
SEO スターター ガイド: 基本 | Google 検索セントラル | Google Developers
alt属性
alt属性とは、画像に対して設定する代替テキストを指します。クローラーは画像の内容を直接把握することができません。そのため、画像の内容を読み取れるように、alt属性を設定します。
alt属性を設定すると、何らかの事情で画像を見ることができないユーザーにも、画像の意味を適切に伝えられます。また、検索エンジンにも同様に画像の意味を伝えられるため、一定のSEO効果を期待できます。
パーマリンク
パーマリンクとは、Webサイトのページごとに与えられている個別のURLのことです。
- 英単語で設定する
- なるべく、記事のキーワードを英訳したものを記載する
- 簡潔なパーマリンクを設定する
- ハイフン記号を単語ごとに使う
上記を知っておけばおおむね問題ありません。
パーマリンクを適切に設定することは、SEOに間接的に良い影響を与えることにつながります。適切なパーマリンクの設定により、Googleのクローラーが認識しやすくなったり、ユーザーのクリック率をあげたりすることが期待できます。
モバイル対策
2015年のアップデートにより、Googleの検索アルゴリズムにモバイルフレンドリーというものが追加されました。それにより、モバイル端末に向けたサイト構造でないWebサイトは評価されにくくなっています。
ぜひ、モバイルフレンドリーテストを行い、自社のWebサイトがモバイル端末に適したサイトなのかを確認しておきましょう。
外部SEO
外部SEOは、被リンクやサイテーションを獲得し、外部からWebサイトへの評価を高める対策を指します。
被リンクとは、外部から自社のWebサイトへ向けられたリンクのことを指します。この被リンクの量や質は、Googleが評価する指標の1つです。低品質な被リンクを意図的に増やしてもGoogleからの評価を得ることはできず、ペナルティを受けることもあるので注意が必要です。
サイテーション
サイテーションとは、インターネット上で企業名や店舗名などを言及してもらうことを指します。SNSの発展により、口コミなどで情報を集める機会が多くなってきました。そのため、Googleでも口コミなどで言及され、知名度が高い企業や店舗は評価されます。
サイテーションを増やすには、自社や自店舗について、SNSやWebサイトでより多くの人に情報を発信してもらうことが大切です。
多くの人に情報を発信してもらえるように、自社のサービスをよりよいものにしていくことや、キャンペーンなどを利用していくことなどが対策として挙げられます。
被リンク対策
被リンクを意図的に増やすことは難しく、過度に意図的に被リンクを増やすことはスパムと判断されてしまいます。
そのため、ユーザーがWebサイトやSNSなどで自然に紹介したくなるように、ユーザーニーズを反映したコンテンツを作成することが一番の近道と言えるでしょう。
被リンクはWEBライターにそこまで関係ないけど、頭の片隅に入れて欲しいです!
WEBライターが最低限知っておきたいSEOの知識
WEBライターが最低限知っておきたいSEOの知識をまとめました。
EEAT
E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)のぞれぞれ頭文字をとった名称でWebサイトを評価する基準の1つです。
SEOの超重要単語になるのでぜひ覚えて帰ってくださいね。
Experience(経験)
コンテンツ制作者がその分野においてどのくらい「経験」しているのかが問われる指標。例えば、「商品を使ったことのある人のレビュー」と「商品を使ったことのない人のレビュー」では、その信頼性が大きく異なるという観点。
Expertise(専門性)
ジャンルに特化し、専門知識の量(コンテンツ量)を増やす。専門家に取材したコンテンツを公開するのも効果的。
Authoritativeness(権威性)
著者名、運営会社名を開示し、権威のあるサイト(国や自治体、団体など)から被リンクをもらう。SNSなどでその業界のプロにシェアしてもらうなども有効。
Trustworthiness(信頼性)
責任者、お問い合わせ先、従業員数など会社情報をさらに詳しく開示し、メディアの方針や目標のわかるポリシーも公開する。専門性の高いサイトからエビデンスを引用するのも信頼性向上につながる。
モバイルファーストインデックス(MFI)
モバイルファーストインデックスとは、今までPCページのコンテンツをもとに検索順位を決定していたものを、スマートフォンページのコンテンツをもとに検索順位を決定するという方針のことです。
In fact, more Google searches take place on mobile devices than on computers in 10 countries including the US and Japan.
アメリカや日本を含む10ヵ国では、すでにスマホから検索する人がPCから検索する人を超えています。
引用元:https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html
スマホで検索する人が増えていることを、WEBライターも頭に入れる必要があります。なぜなら、パソコンでタイピングした文章がスマホだと読みづらいことが考えられるからです。
パソコンよりスマホを使う人が増えたから、検索順位の決め方もスマホ基準に変更することは当たり前のことですよね!
YMYL
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略語です。
Googleが検索の評価基準をまとめた「検索品質評価ガイドライン」の項目の一つで、「お金や生活関連のトピックを扱うWebページ」を指します。
具体的には、「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性にあるページ」のことを指します。
Googleは、YMYLに含まれるジャンルについて、特に評価を厳格にしています。
もしこの分野について間違った情報や悪意のある情報が表示されてしまうと、ユーザーに危害や損害を与える可能性があるためです。
ユーザーエクスペリエンス
SEO (Search Engine Optimization)におけるユーザーエクスペリエンス (UX) とは、サイト訪問者がサイトを使用する際に得られる体験のことを意味します。
これは、使いやすさ、感動、印象などの要素を含むもので、UXはサイトの利便性を高めることで、SEO対策をする上で考慮する重要な要素となります。
UXはSEOに影響を与えると言われています。
コンテンツの質が高いことは大切ですが、ユーザーにとって使いやすいWebサイトなのかという観点も大切です。
UIとは、ユーザーとの接点を指します。サイトデザインやメニュー、レイアウトといった要素です。質の高いUIを目指すことで、ユーザーの満足度を高まり、Googleに評価されるでしょう。
フレッシュネス
フレッシュネスとは、「最新の情報が掲載されているページを上位表示させるアルゴリズム」です。
賞味期限がある情報(最新でなければ意味がない情報)は、フレッシュネス指標が重視されるようになっています。
2011年にGoogleが導入したアルゴリズムで、サイト内で新規記事を更新した場合に、記事が上位に表示されるようになります。
タイトル上部に公開日・更新日が表示されていることがほとんどよ。新しい記事の方が情報の信頼性が高くなるのは当然ですわね。
内部リンク
内部リンクとは、同じウェブサイト内のページ間でリンクを貼ることを指します。内部リンクは、ユーザーがサイト内での移動を容易にし、SEO(検索エンジン最適化)にも役立ちます。
↓が内部リンクです。(本サイトの記事になります。)
内部リンクの主な目的は、サイト内のコンテンツを結び付けることで、読者が関心を持つ他のページに誘導することです。これにより、読者がサイトの構造を理解し、探している情報にたどり着くことが容易になります。
内部リンクを適切に設定することで、SEOにも影響があります。内部リンクを使うことで、検索エンジンがサイト内のページの重要度や関連性を理解するのを助けることができます。また、内部リンクによって、ページのランキングを向上させることもできます。
関連のある記事同士は積極的に内部リンクでつなげるがの良いですわね
内部リンクの設定にはいくつかのルールがあります。
たとえば、内部リンクは、読者にとって自然で有用な場所に設定する必要があります。また、内部リンクには、適切なアンカーテキストが必要です。
アンカーテキストは、リンク先のページの内容を反映し、ユーザーがクリックして欲しいと思う内容にする必要があります。
さらに、内部リンクの数や密度にも注意が必要です。過剰な内部リンクは、読者にとって混乱を招き、SEOにも悪影響を与える可能性があります。
総じて、内部リンクは、読者と検索エンジンの両方にとって役立つ重要な要素であるため、適切な設定が求められます。
SEO対策に内部リンクが効果的な理由
SEO対策を行う上で、内部リンク施策は非常に重要です。
理由は主に2つで、内部リンクを繋ぐことでページがインデックスされやすくなることと、リンクを送られたページの検索順位が上がりやすくなるということです。
ページがインデックスされやすくなる
内部リンクを繋ぐことでWEBサイト内のページがインデックスされやすくなります。
インデックスとは、Googleが「この記事見つけた!」と認識してもらうことを言います。インデックされなければ記事を認識してもらえないので、検索画面に表示されません!
なぜなら、検索エンジンのクローラー(ロボット)はリンクからリンクをたどってWEB上にあるページを探しているからです。
どこからもリンクをあてられていないページは、クローラーが見つけることができないので検索結果にインデックスされることはありません。
内部リンクを繋ぐことでクローラーが巡回する頻度が上がり、ページがインデックスされやすくなるのです。
意図したページをSEOで上げやすくなる
内部リンクがSEOに効果がある2つ目の理由として、意図したページをSEOで上げやすくなるということが挙げられます。
なぜなら、内部リンクも外部リンクと同じように、リンクをあてられたページは重要度が高いと検索エンジンに認識されるからです。
例えば、多くのサイトでは集客用の複数のページから、重要なページへのリンクをあてることで重要なページの上位表示化をしています。
内部リンクは検索エンジンに、「このサイトの重要なページはこれですよ」とアピールする要因にもなっているのです。
アンカーテキストにキーワードを含める
アンカーテキストとは、リンクを表すテキストのことです。内部リンクを設置するときにリンクにアンカーテキストを設置しますが、その際はキーワードを含めるようにしましょう。
内閣府によると←この内閣府がアンカーテキスト!
なぜなら、アンカーテキストの文字列も通常の文章と同様、検索エンジンにコンテンツの内容として評価されるからです。
具体的な施策として行う場合、アンカーテキストにキーワードを含むためには、上で説明した関連するページへのリンクでなければ難しいでしょう。
そのページが狙っているキーワードを含む関連ページへのリンクを貼ることで、アンカーテキストに自然にキーワードを含めましょう。
外部リンク
外部リンクとは、自サイトから外部サイトへのリンクのことです。発リンクとも呼ばれます。
内閣府(←が外部リンクです。青くなります。)の調査によると〜〜〜〜
SEO対策で外部リンクが重要なのは、外部リンクには、コンテンツの品質を担保する役割があるから。
外部サイトから情報を引用した際、引用元として外部リンクを記載します。そして、外部リンクは、情報元を示すことになるため、正確性を担保してくれます。
Googleは、外部リンクの情報もページ評価の要素としている可能性があります。したがって、設置する外部リンクには十分注意が必要です。
適切な外部リンクはSEOに良い影響を与えるかもしれないわけね
権威性の高いページへ発リンクすることで、SEO的に好影響であるといわれています。なぜなら、権威性の高いページの情報を掲載していることを伝えることで、正確性の担保になるからです。
例えば、「内閣府」のページ、労働に関する情報であれば「厚生労働省」のページへ発リンクするといった具合です。
政府などが運営している公的機関のサイトは、信ぴょう性が高いので、外部リンク先として適しています。また、大学や研究機関が発表している論文なども、権威性の高いページの1つです。
メタディスクリプション
メタディスクリプションとは、記事内容を100文字程度のテキストで表現した「概要」のことです。
検索結果画面に表示され、クリック率に影響します。PC版の検索結果であれば120字程度、モバイル版は70字程度の文字が表示されます。
目を通す習慣をつけたいサイト
WEBライターがSEOを勉強するときに目を通す習慣をつけたいサイトを紹介します。もちろん私も目を通しています。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
GoogleがWebサイトを認識し、インデックスし、ランキングするプロセスをスムーズに行うために必要なことが網羅されています。いわばGoogleSEOの教科書的位置付け。
Google検索品質評価ガイドライン
検索品質評価ガイドラインとは、Googleが採用した外部評価者が、検索結果の品質を評価するためのガイドライン(マニュアル)のことです。
このガイドラインは、元々Googleの極秘資料でした。しかしPDFで一般閲覧できるようになりました。
検索品質評価ガイドラインの特徴は、定期的に内容が更新されることです。また、基本的に日本語版はなく英語版のみの提供で、ページ数が多くボリューミーです。
英語だからとっつきにくいですが、翻訳を活用してぜひ一度は目を通しておきたいところです!
関連キーワード・サジェストキーワード
情報収集する時に時間の短縮にもなり役に立つのが、関連キーワードとサジェストキーワードを活用することです。
関連キーワード
関連キーワードとは、検索結果画面の下に表示されているキーワードです。メインとなる検索キーワードに関連性の高い、あるいは検索キーワードから連想されるキーワードのことをいいます。
関連キーワードは、入力された検索キーワードと関連して、ユーザーが頻繁に検索するキーワードであり、検索キーワードの同義語や類義語まで含むため、キーワードの検索ニーズを知る重要な手がかりになります
見出し構成を作成するときに関連キーワードを活用することが多いわね。
サジェストキーワード
次にサジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力したときに検索エンジンが検索候補として提案してくれるキーワードのことです。
検索エンジンは、ユーザーが入力するキーワードから、それに応じた「よく検索されている」「他ユーザーが検索している」「過去に検索を行った」キーワードを抽出して反映します。
読者はひとつのキーワードだけでなく、再度一緒に表示されたキーワードで調べる可能性があります。
再度調べるキーワードの部分も情報収集をしておくことも、満足度につながります。
関連キーワードやサジェストキーワードを使い、効率よく情報収集の量を増やすことが大切です。
<違い> | 関連キーワード | サジェストキーワード |
①意味 | 検索キーワードに関連性の高い、又は検索キーワードから連想されるキーワード | 検索エンジンにキーワードを入力すると自動的に表示される検索候補 |
②Googleの表示場所 | 検索結果表示画面の最下部 | 検索窓の下 |
③特徴 | ・入力された「検索キーワード」を含まないキーワードも表示される ・検索者本人の検索履歴を反映しない | ・入力された「検索キーワード」を含まないキーワードは表示されない ・検索したユーザーによって異なるキーワードが表示される |
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