他人と自分を比べて、劣等感を感じてしまう人は意外に多いのではないでしょうか?私も、対人比較が習慣化して、辛い、苦しい経験をしたことがあります。
人と比べるのをやめた結果、楽になるだけではなくパフォーマンスも向上しました。
- 「SNSで幸せそうな人を見ると、自分と比べて落ち込んでしまう」
- 「周りと比べて自分は底辺だと思ってしまう」
- 「どうすれば人との比較をやめられる?」
- 「他人の目が怖いので、相手がどんな人か自分と比較してしまう。こんなことをしていたら、自信がなくなった。」
- 「特別不幸ではないのに、人と比べる癖のせいで、人が幸せそうにしてるとつい羨ましく思ってしまいます。」
- 「他人と比較するのが止められない、どうすればいい?」
という方はいませんか?
具体的には
- 筆者が実際に人と比べるのをやめた結果どうなったか
- 人と比べるのをやめる方法
- どうしても人と比べてしまう場合の考え方
の順番にご紹介していきます。
5分くらいで読めますし、落ち込んだ感情が劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!
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人と比べるのをやめた結果、人生が楽しくなった
私が人と比べるのをやめた結果、ストレスが激減しパフォーマンスが向上しました。
本記事を書くにあたり、簡単に自己紹介させてください。
私はタヒチアンダンス教室に8年間通い、教室のアシスタントも経験。
ダンスの大会にも数回出場し、トップを目指す中で一番の足かせだったのが『人と比べて自分は劣っている』という思いでした。
私が人と比べるのをやめたきっかけは、羨ましいと思う人と自分がもし入れ替わっても、そこに自分の幸せはないと気づいたからです。
人と比べるのをやめたことで、自分の良さを追求できるようになりました。
伸び伸び踊れるようになり、2022年夏の大会では3位入賞。
今回は自分の体験談や、たくさんのダンサーと出会った中で得た経験をもとに解説していきます。
人前に立つのが怖くなくなった
自分にあった出来事のお話をします。両親に突然日本へ連れてこられ、小学校高学年から通いはじめた頃のことです。慣れ親しんだ場所から遠く離れ、全く何も分からないようなところへ連れてこられたので、憂鬱で不安でした。当時は、幼児同様にゼロの状態で学ぶことがたくさんありました。クラスメイトの言葉や、今何をしているのかも分からず、まるで手足がありませんでした。
周りができて自分にできないと、気分が落ち込んで、押し潰されるほどのストレスを抱えていたその頃から、人と比較しはじめ、その悪循環から抜け出せなくなりました。
そんな考えが習慣化したせいで、自分に自信を失い、常に他人の目を気にして、自分のことに集中できないことが増えました。
学ぶことは、苦ではなかったため、幸いにも学校へ通い続けることができ、周りや先生に恵まれていました。
ある日、恩師に言われた言葉が、私が変わるきっかけとなりました。
「あなたには、他より良いところが沢山あるから、もっと伸びるよ。自信を持ってね。人間だから完璧じゃなくてもいいの。」
ネガティブな比較ばかりをしていた私は、考え方を変えました。
- 他人の長所と比較するのをやめて、反対に相手にない自分の強みを探して伸ばすことが大切。
- 完璧な人間なんていない、みんなもそれぞれ何か苦手意識を持っているから、一人ではない。
- 「他人が優れていて、自分を評価してくるような目が怖い。」という考え方は自分の妄想に過ぎない。比較するような習慣には苦しめられるだけで、ためにならない。
これらを理解してからは、人前に立つことも怖くなくなりました。
人前に立つのが苦手な人に理由を聞くと、以下のような返事が返ってきます。
- 周りより太っている、老けているなど容姿に自信がないから
- みんなより下手くそだから
- 自分だけミスするのが怖いから
このように、周りと比べて自分が劣っていると決めつけてしまうと、人前に立つのが怖くなってしまいます。
人前に立つのが怖くてしょうがないときは、人と比べるのをやめて自分を一旦見つめなおしてみてください。
今の自分は、長年受け継がれた遺伝や乗り越えてきた苦難の日々など、かけがえのない時間が作りあげたものです。
周りと比べて劣っていると決めつけるのはやめましょう。
「あの人よりうまくできるだろうか」「みんなは失敗していないけど自分はきっとダメだ」など、人との比較を続けていても負の連鎖に陥るだけです。
「自分はここまでよくがんばってきた。ここまで乗り越えてこれたのだから、きっと今回も乗り越えられる」と言い聞かせてみると気持ちが楽になりますよ。
評価が低くても気にしなくなった
人と比べるのをやめれば、周りからの評価を気にせず気持ちが楽になります。
「同期は仕事ができて評価も高いのに、自分は仕事ができない」
「自分はみんなより点数が低い」
など、自分と人との評価を比べてネガティブになっていませんか?
努力の成果は人それぞれです。
人と比べるよりも、自分ともっと向き合ってみると良いでしょう。
- 仕事で良い評価を得るために努力をした人
- 良い点数をとるためにがんばった人
このような人は他人の評価と比べるよりも、自分の努力をいったんほめてあげてください。
努力すること自体、誰でもできるものではありません。
その上でさらに評価を上げるにはどうしたら良いかを考えると、ステップアップできるでしょう。
それでも他人からどう見られているか気にしてしまう方もいますが、案外みんな自分のことで精いっぱいで、他人のことなどさほど気にしていません。
あなたの点数が低いことなど、今頃みんな忘れていますよ。
職場を想像してみてください。評価する相手が経験年数の多い方だと知ると、萎縮しがちです。逆の立場では、目下からは何も口出しができないという考え方を持ちやすいですよね。
しかし、次の場合はどうでしょう。
あなたは、他者評価を目上だけでなく目下から受けることがあるとします。
何か指摘されたり、批判されたりするとあなたはどのように捉えますか。落ち込むのか、それとも問題解決につなげて自分が成長するのか、これは自身の選択になります。
今、私が働く医療現場では「2人が良きパートナーとして、対等な立場でお互いの特性を活かし、相互に補完、協力し合う」という方式で、質のあるサービスを提供しています。私自身も成長したい、良いサービス精神と、より安全な医療の提供、これらの目的意識を持って業務に励んでいます。
- 他者の評価は低くても自分の成長や、目的達成のためなら気にしない。
- 人は学習した内容が同じでも、それぞれの性格や要領は全く違うので、優越の問題ではありません。課題は、目的達成のためどのようにお互いが声かけや援助ができるのかに焦点を当てます。
このように、あなたが『目的意識を持っている人』であるならば評価が低くても気にしなくなります。
他人の幸せを心から喜べるようになった
他人の幸せを妬ましく感じ、さらにそんな自分が嫌いで落ち込んでしまう人はいませんか?
「人は人、自分は自分」です。
人と比べるのを辞めると、他人の幸せを心から喜べるようになります。
優秀なあの人と比べて自分は底辺だなんて、考えるのはもうやめましょう。
Instagramでデカデカと写真に鎮座している横文字ブランドにイライラする必要はありません。
SNSを見ると、みんな幸せそうでイライラするなんて人もいるかもしれません。結婚や出産報告、豪華な食事やブランド品など羨ましいと思ってしまう内容に溢れていますよね。
しかし、そのような投稿をしている人のほとんどは幸せな部分だけを切り取って投稿しています。
実際、いつも幸せそうな投稿をしている人に「いつも幸せそうで羨ましいよ」と伝えると「実はこんな裏側があって…」といった返事がくることがほとんどです。
有名人や偉人でも、「なんであんな成功している人が・・」といった悩みや不祥事は少なくありません。
常に幸せな気持ちだけで生きている人はいません。成功の陰には苦難があります。
他人の幸せそうな姿だけを見て、自分と比べるのはやめましょう。
比較する癖は、嫉妬心からくるものもありますよね。勝手にその人と比較し、それから相手の長所や、自分にないものがあれば勝手に羨ましく思ってしまいます。人は本当に自分勝手ですが、対人関係において、これは自然なことです。
しかし、その感情が自分を苦しめたり、相手を傷つけてしまったりすると、それは健全でなくなるため考え方を変えてみましょう。
- 生い立ちから全く違う相手を妬んでも、その人の人生を、自分のものとして生きられない。
- 「何も考えずに喜んであげる、褒めてあげる」を頑張ると、もっと相手から幸せをお返しされるようになる。
他人と比べることで生まれる妬みの感情は、自分を苦しめてしまいます。これらの対処法で、その感情を抑えることが可能です。
あなたは徐々に他人の幸せを素直に喜べ、自分にも幸せを分け与えてくれる人が現れると、気持ちが軽くなっていくでしょう。
他人との人間関係が劇的によくなった
私が人と比べるのをやめた結果、人間関係が劇的に良くなりました。
他人と比べることを止めれば、今まで感じてきた負の感情を低減でき、気持ちが安定し、人間関係がとても楽になります。
気持ちが安定した状態で人と関わると、次のようにいろんなことが変化していきます。
- 相手や自分の感情の受け止め方が上手くなり、人間関係でのストレスが減る
- 他人から信頼されやすい人になれる
- 色々な面で心から支えてくれる人が増えていく
人と比べることで自分が生み出している、その負の感情は、「あなたが、苦しんでいる」表れです。それを変えたいのであれば、まず気持ちのコントロールからはじめてみてください。
冒頭でも紹介したとおり、私はダンスの競技大会に数回挑戦しています。ダンスの大会は、全国各地からダンサーが集まる絶好の交流の場。
それなのに、私は「あの人には勝てるはず、あの人は衣装が豪華でうらやましい」など自分と他の出場者を比べてばかりいました。
そんな中、衣装の着付けを手伝ったのがきっかけで話すようになったダンサー仲間がひとり。
「この衣装はどうやって作っているの?」など情報交換をするようになり、良いところを吸収できるようになったのです。
周りをライバル視ばかりして孤立するよりも、交流した方が情報交換ができてパフォーマンスも向上すると気づきました。
その後、人間関係を勝ち負けでしか見てなかったときと違い、表情や発言にトゲがなくなって自然と周りに人が集まるようにもなりました。
人と自分を比べるのではなく、相手の良いところを探すように意識してみませんか?
他人を認められる様になり、自然に周りと接することができたようね。勝ち負けも重要ですが、それより大事なことを見つけたわけですね!
良いところを吸収して成長できるきっかけになりますよ。
他人と比べるのをやめる3つの方法
どのような考え方を持っていれば人と比べなくて済むのでしょうか。
具体的な方法を3つに分けて解説します。
幸せの基準を考える
羨ましく見えるあの人の幸せは、あなたにとっては幸せではないかもしれません。
これは私の経験談になるのですが、友人がダンスで海外留学をした時の話。
友人は有名な先生の教室でレッスンを受けたり、海外でステージに立ったりもしていました。一方で私は家で家事をしながらパートを掛け持ちし、細々とダンスを続ける日々。
つい友人と比べてしまい、スケールの小さい自分がちっぽけに見えてしまいました。
しかし、ふと思ったことがあります。
もし今立場が逆転したら、本当に幸せだろうか?という疑問。
今の生活を全て捨てて海外留学をするのも不可能ではありません。
そこで、もし自分と海外留学した友人の立場が逆転したらどうなのかと考えてみました。
海外に行けば、家族との幸せな時間が過ごせなくなります。
仕事を辞めることになり、金銭的に生活も苦しくなるでしょう。
言葉の通じない海外で、食べなれない食べ物を食べ、家族と離れて生活することが今の自分にとってはあまり幸せではないように思えてきました。
幸せの基準は人それぞれ。一見羨ましく見える他人の幸せは、自分にとっては本当の幸せではないかもしれませんよ。
「コンサルタントと漁師」という話があります。
メキシコの海岸沿いの小さな村に、MBAをもつアメリカのコンサルタントが訪れた。
ある漁師の船を見ると活きのいい魚が獲れている。コンサルタントは聞いた。
「いい魚ですね。漁にはどのくらいの時間かかるのですか?」
「そうだな、数時間ってとこだな。」
「まだ日は高いのに、こんなに早く帰ってどうするのですか?」「妻とのんびりするよ。一緒にシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しみ、それで、寝ちまうよ。」
それを聞いてコンサルタントはさらに質問をした。
「なぜもう少し頑張って漁をしないのですか?」
漁師は聞き返した。「どうして?」と。
「もっと漁をすれば、もっと魚が釣れる。それを売れば、もっと多くの金が手に入り、大きな船が買える。そしたら人を雇って、もっと大きな利益がでる。」「それで?」と漁師は聴く。
コンサルタントは答える。
「次は都市のレストランに直接納入しよう。さらに大きな利益がうまれる。そうしたら、この小さな村から出て、メキシコシティに行く。その後はニューヨークに行って、企業組織を運営すればいいんだよ。」
「そのあとはどうするんだ?」漁師はさらに聞いた。
コンサルタントは満面の笑みでこう答えた。「そこからが最高だ。企業をIPOさせて巨万の富を手に入れるんだ。」
「巨万の富か。それで、そのあとはどうするんだい?」と漁師は最後に質問した。
「そしたら悠々とリタイヤさ。小さな海辺の町に引っ越し、家族とのんびりシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しむ。のんびりした生活を送れるのさ。」漁師はため息をつき、やれやれ、という顔で一言を付け加えた。
「・・・・そんな生活なら、もう手に入れているじゃないか。」
・・・もちろん努力することや競争することは人生において重要です。
しかし、幸せは意外とすぐそこにあることに気づいていない人、めちゃくちゃ多いですわ。
このような考えが頭の中に浮かぶことはありませんか。
「比較相手の長所や、その人が持つものが自分にとって幸せになるために、必要かどうか」
です。
幸せの判断基準を自分の中ではなく、他人にあると考えるタイプの人がいます。
- みんながやっているから、自分もやるんだ
- あの人が身につけているから、自分も身につけるんだ
- 周りがそう考えているから、自分もその考えだ
以上のような考え方ならば、あなたの幸せの根拠や正当性は外部に確認されない限り、それを判断基準としない、あなたは言わば「外的志向型」です。
伝統や文化を重んじたりする方もこれに当てはまるので、悪いことではありません。
しかし、何でも他人と比べてそれに左右されるのであれば、自分自身がみえなくなる危険性が伴います。
ここに、内的・外的基準志向性と目標設定に関する資料を紹介します。
いつまでも、他人を基準としている人は「幸せのものさし」が不安定です。
そのため、心も不安定になるのです。
自分の幸せのものさしは自分で決めること、つまり、内的基準を育ててみてください。
きっと、相手にあるものが全て、自分には必要なかったと気づけるようになります。
自己肯定感を上げる
自己肯定感が高ければ、人と比べてどうかと考える必要がありません。
ありのままの自分を認めて、自分には自分の良さがあると思えるようになります。
日本の若者は、諸外国と比べて自己肯定感が低いと言われています。
自分自身に満足しているか?という質問に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した割合(満13~29歳の若者対象)
日本 | アメリカ | イギリス | ドイツ | フランス |
45.8% | 86.0% | 83.1% | 80.9% | 82.7% |
このようなデータから、日本人の特性として自己肯定感の低い人が多いと言えます。
自己肯定感を上げるおすすめの考え方は以下の4つです。
- 自分の良さを見つけておく
- 失敗したときに自分の存在まで否定しない
- 感情を大切にする
- 自分を否定する言葉を口にしない
このような考え方を持って自分を認めてあげることで自己肯定感を高めてみましょう。
「自分なんて…」と考えず、「自分はこうしていたい」と考えるクセをつけましょう。
過去の自分と比較する
自分にあったエピソードをお話します。海外から日本に来て、いろんな面で一生懸命溶け込もうとしました。その努力が実り、高校生の頃、地元でも珍しく、新聞に取り上げられるようなことが自分に起きました。それは、ユネスコの派遣でヨーロッパへ国際交流に行くことでした。しかし、日本に戻ると、とても親しい友人が突然態度を変えてきたのです。
私が裏で努力していることを知らないのに、勝手に私と比べ、妬みなのか、勝手に悪い感情を私にぶつけるようになったのです。
他人と比べて落ち込むなら、比較する相手を自分に変えてほしいです。なぜなら、私はそのようにしてきて少しずつ長い時間をかけて今の自分があるからです。
そこで、大切なことは過去の自分と比べることです。1週間前でも、5年前でもいいです。成長した自分と比べる方が、楽しいし、悪い感情を感じなくて済みます。
他人と比べるのではなく、過去の自分と比較してみましょう。
成長したところが見えてくるはずです。
「そんなことない!過去の自分の方が良かった!過去に戻りたい!」
という人もいるでしょう。
私も同じで、以前は過去に戻りたいとばかり思っていました。
30代半ばの私は、見た目がどんどん歳を取り、自信がなくなって若い頃に戻りたいと思っていたのです。
しかし、それは見た目だけのこと。
中身は様々な経験を積んでずいぶん強くなり、多少のことでは動じなくなりました。
精神的に強くなったとわかってからは、他人と比較するのではなく過去と比べて自分の成長を確かめるようになりました。
- 若い頃は行けなかったひとりでの外食に行けるようになった
- 多少バカにされても鼻で笑ってやりすごせるようになった
など、些細なことでもかまいません。
周りと比べるのではなくて、過去の自分と比較して成長したところがないか探してみましょう。
それでも人と比べてしまう。前に進むには?
人と比べるクセがついている場合、すぐに変えるのは難しい場合があります。
それでも前に進むためにはどうしたら良いのか解説していきます。
下方比較だけで終わらせない
不安なときや落ち込んだとき、どうしても人と比べてしまうことがあります。
「この人に比べれば自分はまだマシだ」と思って安心することもあるでしょう。
これを心理学用語で、下方比較といいます。
“下方比較とは、人が自己評価の意味として使う防衛的な傾向のことである。例えば、乳がん患者達は、彼ら自身よりも、より不幸な多数派の比較集団を作り出す、という現象が見出されている”
引用:Wikipedia 社会的比較理論 理論の進展より
自分より不幸な人を見て安心することで、メンタルが安定するのであれば無理にやめなくても良いのかもしれません。
しかし、下方比較で安心するクセがつくと常に自分より不幸な人を探してしまうようになります。
自分より下の人との比較ばかりしていては、その上に成長するのは難しいです。
マイナスになったメンタルをゼロに戻すことはできても、プラスにはできません。
プラスに成長するには、人と比べてばかりではなく自分をもっと見つめてみましょう。
自分はこの先どうなりたいのか、これまでどんな時に成長できたのか、どうやって困難を乗り越えてきたのかを考えなおすのがおススメです。
他人の良いところを真似る
どうしても他人と比べてしまう人は、他人の良いところが真似できないかと考えてみてください。
「あの人と比べて自分はダメだ」で終わるのではなく、良いところを吸収できると自分の成長に繋がります。
例えば、独身の人がSNSで友人の結婚報告を見た場合。
どこで出会ったのか、どうやって距離を縮めていったのかなど聞いてみるのも良いでしょう。
自分も同じように成功するとは限らなくても、何か参考になるところがあるはずです。
他人と比較して、羨ましいと思う感情は本当に悩ましいですね。私も、職場の同期でみんなに好かれやすく、よく仕事ができる人がいて羨ましいと思いました。でも、それは相手が魅力的だと思っているからでもありました。だからと言って、相手を傷つけ、引きずり下ろしても自分にプラスにならないし、ドラマの悪役のようにはなりたくないです。
感情のコントロールが難しい時、私は他人の魅力的なところを自分に必要と思うことだけ、よく観察していました。
そこで、大切なのは相手を真似るのではなく、相手を参考にして、行動に移してみることです。
すると、これだけははっきり言えます。相手のようにはなれませんが、自分自身だけが持つ魅力がより引き立つようになります!
今までやってきたことを記録する習慣をつける
お気に入りの日記帳、メモ帳でもいいです。達成できたこと、やりたいことや新たな目標も一緒に書き記してみてください。
見える化することで、より自分に自信がついて毎日が楽しくなります。自分のことだけに集中できると、きっと他人なんてどうでもよくなるはずです。
勝ち負けの基準を作らない
比較の中で生きている人は競争心が強い人です。綺麗事なしに私も、学生の頃はそうでした。試験などで大して差はないのに、自信を失って自分を嫌いになることがありました。
しかし、大人になって、たくさんの人と関わり、厳しい現実を目の当たりにしてからは勝ち負けって何の意味もないのだなと感じはじめました。とても優秀で大卒なのに、やりたい仕事に就けなかったと言う人もいれば、5つ年上で私と職種は同じなのに、日本の4分の1と人件費の低い国で働いている親戚がいて、その人は私に羨ましいと言います。
いろいろ努力して、それでも思っていた結果が出ない人の方が周りには多いのだと知りました。
他人と比較して、勝ち負けを意識してしまい、苦しいのならやめてください。そんなことをする余裕があるのなら、まず努力した自分を褒めてあげることです。結果は何であれ、それでいいんだと言い聞かせてあげてください。すると、気持ちが軽くなり、人と比べることは馬鹿げたことだと思うようになるでしょう。
Instagram、Twitter、Facebook、Youtubeの使用を控える
インスタで、実生活の充実感をアピールするような写真を載せている人がいますよね。100本のバラ、しかも高階層の素敵な夜景が見えるホテルで、大きなダイヤがのった指輪。これは、プロポーズを受けた友人の写真です。このような写真を見て感情がすぐにザワザワする人はSNSをやめるか、使用を控えるようにしてください。私は大切な友人なので、心から喜びました!
隠しアカウントで悪口を書き込むのもやめてください。既に書き込みをしてしまった人は、自分を見つめなおしてください。相手を知りもしないのに、批判や評価をするのはおかしいと思いませんか。
心ない言葉は、自分の心の内を表しているのです。醜い人になりたくないならば、SNSから離れ、自分だけが持っている素敵な人生と向き合ってください。
徹底的に「自分」と向き合う
他人と比べることは消して、悪いことではありません。しかし、それによって自己肯定感が低くなったり、自己愛が減ってしまうと健全でなくなります。次のような負の感情が1つでも当てはまる人は注意です。
「怒り、憎しみ、妬み、悲しみ、苦しみ、苛つき、孤独、疲労感、嫌悪感、不安」
心理学的研究を行った、吉川祐子、佐藤安子らは「ネガティブな対人比較を行っているのであれば,落ちこんでいる状況をますます悪化させ,その人を苦悩させることが予想される」と述べています。
(対人比較が生じる仕組みについての心理学的検討 https://kbu.repo.nii.ac.jp/record/915/files/KJ00007415959.pdf)
他人を忘れ、まず自分と向き合ってください。
- 本当の自分の、やりたいたいことは何か?
- 何が自分を苦しめているのか?
- 自分らしさを捨ててまで、他人になろうとしているけど、それでみんなが好きになってくれるのか?
人と比べることに一生懸命になっている自分が、このような簡単な質問にも答えられなければ、あなたは、あなた自身を大切にしていませんよね。そんな人が人を惹き付ける力を持てるわけがありません。ぜひ自分自身と向き合ってください。
普通や人並みや世の中の常識を疑って見る
みんなが人の真似をすると、つまらない世の中になってしまうと思いませんか。比べるばかり、相手を真似るばかりしてきたそんなあなた。経験してきたことが人並みで、人並みの対処しかできない、魅力のない人と思われてしまいます。
世の中の常識や人並みは、全てにおいて通用しないのです。自分が成功する鍵は、自分の中にあります。
思考のクセ「〜するべき」をなくす
- 完璧であるべき
- 正確であるべき
- 嫌なことでも我慢するべき
- 人の言うことだけに耳を傾けるべき
私はこのように、自分の意識の中でつくったルールに縛られていました。自分を主張するのが苦手で、いつも部屋の片隅に身を潜めていました。
でも、今はいろんなことが変化してもう過去の自分ではありません。
今は1つや2つを手放しても、恐れることはもうないのだと理解できれば、手放すことで心に余裕が生まれていきます。みなさんにもできるはずです。
人と比べるのをやめたい人におすすめの本
人と比べることに疲れてしまった、落ち込んだ気持ちから抜け出したい人におすすめの本を3冊紹介します。
人と比べない生き方 劣等感を力に変える処方箋(著者 和田秀樹) | 著者自身も、人と比べてしまうことが多いとされているこの本。劣等感を克服し人とうまくやっていく方法を探す一冊です。 |
比べずにはいられない症候群(著者 香山リカ) | 日常にある様々な比べ合いから抜け出し、心を楽にするための本です。 |
あなたの人生を、誰かと比べなくていい(著者 五木寛之) | 自分の人生を素晴らしいと思わせてくれる、自己肯定感の低い人におすすめの本です。 |
人と比べてしまう方に届けたい名言
どうしても人と比べてしまう方へ、心の支えになるおすすめの名言を紹介します。
“咲く場所も咲き方も自分で選ぶ 他人に自分の人生の主導権を握らせるな”
Youtuber コムドット やまと
“他人のものさし 自分のものさし それぞれ寸法がちがうんだな”
相田みつを
“自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ”
ビル・ゲイツ
誰でも非凡な才能を持っているし、全ての人が美しいんだ。自分が一体何者なのか、誰かに指摘してもらう必要のある人間なんて一人もいない。あなたは、そのままであなたなのだ。(ジョン・レノン)
完璧を恐れるな。誰も完璧になんてなれないから。(マリ・キュリー)
人と比べるのをやめた結果、生きるのが楽しくなったのでどうやったのかを解説:まとめ
人と比べることがやめられないあなたへ、これまでいろんな対処法をお伝えしているので、きっと1つや2つ、役立つ内容があったと思います。
私は、これまでお伝えした内容のように対処し、自分自身を受け入れ、他人と比べることをやめてからは凄く成長できたと感じているので、自分を誇りに思っています。毎日、関わる人とはポジティブ思考でいられて楽しいです。
劣等感がなくなり、自分自身が自分を信頼でき、そこから湧き出る安心感や、頼もしさと強さに感動しています。気持ちが安定すると、もう一度言いますが、毎日が楽しいです。
自分に役立つと思う内容があれば、実行に移して、共に成長していきましょう。
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