文章を書く際に「てにをは」を正しく使えることは重要です。
「てにをは」の使い方を間違えてしまうと、文章から伝わる意味やニュアンスが意図せず変化してしまうことがあります。
ただ、「てにをは」について以下のように思っている方も多いのではないでしょうか。
- 「聞いたことはあるけれど、そもそも何だかよく分からない」
- 「感覚で使っていて、どんな使い方が正しいのか分からない」
- 「知らないうちに間違った使い方をしているかもしれない」
そこでこの記事ではそんな疑問や悩みを解決するため、「てにをは」の正しい使い方をすべて解説します。
使い分けの難しい「てにをは」を、使用例を交えながら解説していくので、自分でも実際に使用する場面をイメージして、確認しながら読み進めてください。
具体的には
- 主語「が」「は」の使い分け
- 行き先「へ」「に」「まで」の使い分け
- 場所「で」「を」「に」の使い分け
- 起点「から」「より」の使い分け
- 強調「が」「を」の使い分け
- 意志「が」「で」の使い分け
の順番にご紹介します。
この記事は10分ほどで読み終えることができます。
最後には「てにをは」を正しく使えるようになるための、具体的なアクションもお伝えします。
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「てにをは」の意味
「てにをは」は助詞、助動詞、接尾語を含めた総称とされており、近年では特に助詞のことを指して「てにをは」と呼ぶことが多いです。
助詞としてよく使われる「てにをは」が総称として用いられていますが、他の助詞「が」「で」なども含まれます。
「てにをは」は日本語特有の表現で、英語には格助詞が存在せず、「てにをは」に代わる表現はありません。
そのため、英語を日本語に翻訳する際に「てにをは」の表現に迷うことも多いようです。
細かなニュアンスや、強調したい対象によって「てにをは」を使い分けることが、日本語が難しいとされる原因の1つではないかともいわれています。
「てにをは」はそのものに意味は持たず、単語間の関係性や願望や意志などの細かいニュアンスを表現します。
文中のたった数文字ですが、「てにをは」の使い方を間違ってしまうと、文章の意味やニュアンスが意図したものと変わってしまうこともあります。
意味が変化する例で言えば、
「私はホラー映画はいいです」
→ホラー映画は遠慮したいという意味
「私はホラー映画がいいです」
→ホラー映画が見たいという意味
上記の2つの文章では「てにをは」の違いで文章がまったく反対の意味になります。
また、このように意味が大きく変化しないとしても、文章が持つ細かいニュアンスが変化し、受け取る印象が変わることもあります。
- アクション映画でいいです
- アクション映画がいいです
上記の2つの文章では、「アクション映画を見ることに肯定的である」という意味は変わりませんが、後者の方が積極的な感じがします。
「てにをは」の正しい使い方
「てにをは」を正しく使うことで、分かりやすく、筆者の意図が伝わりやすい文章が書けます。
ですが、「てにをは」の中には役割が似ていて、間違えやすいものが多くあります。
ここでは間違えやすい「てにをは」の使い分け方を使用例をあげながら解説します。
「てにをは」のよくある間違いを確認して、正しい使い方を理解しておきましょう。理解しておきましょう。
主語「が」「は」の使い分け
主語と動詞をつなぐ役割を持つ「が」と「は」ですが、使い分けに迷った際には伝える情報が新しいものかそうでないかを考えると良いでしょう。
「が」は新しい情報を伝えるときに使います。
- 母が台所で夕飯の準備をしている
- 姉が自分の部屋で寝ている
対して「は」はすでに知っている情報を伝えるときに使います。
- 母は台所で夕飯の準備をしている
- 姉は自分の部屋で寝ている
また「が」を使う場合と「は」を使う場合では文全体が持つニュアンスも変化します。
「が」は主語を強調した表現で、「は」に比べて少しかたいニュアンスを持ちます。
「他の誰でもなく〜が」と、特定するような印象が伝わります。
対して「は」は主語を強調せず客観的で柔らかいニュアンスを持ちます。
穏やかに事実だけを伝えるような印象が伝わります。
では、「が」と「は」の使い分けを間違えるとどのようになるのか、誤った使用例を見てみましょう。
- 私が汗をかいたので、シャワーを浴びた
- 兄が昨日夜更かししたので、まだ寝ている
上記のような文章の場合、「が」を使うと主語があいまいになり、そのあとに続く動作がどこかひとごとのような印象を受けます。
正しくは
- 私は汗をかいたので、シャワーを浴びた
- 兄は夜更かししたので、まだ寝ている
です。
「は」を使うことで、シャワーを浴びたり、まだ寝ているのが誰なのかはっきりと伝わりやすくなります。
- 父はまだ寝てる間に、私は先に出かけた
- 妹は帰ってきたので、私は食事の準備を始めた
上記の文章は文法的に誤りがある状態になってしまっています。
正しく修正しましょう。
- 父がまだ寝てる間に、私は先に出かけた
- 妹が帰ってきたので、私は食事の準備を始めた
このように「が」と「は」を間違って使ってしまうと、文章の意味がうまく伝わらなかったり、文法的におかしな文章になってしまいます。
正確な文章を書くために、注意しましょう
行き先「へ」「に」「まで」の使い分け
行き先を示す際に使う「へ」「に」「まで」は、文法的にはどれを使っても間違いではありません。
ですが、微妙なニュアンスの違いで文章からイメージできることが変わります。
読者に何をイメージさせたいかを考えて、使い分けましょう。
「へ」は行く方向を伝えるときに使います。
- 新婚旅行で海外へ行く
- 午後は仕事場へ行く
「へ」を使うと目的地を強調せず、抽象的な表現になります。
「に」は特定の目的地を伝えるときに使います。
- 新婚旅行でハワイに行く
- 午後は仕事場に行く
「に」を使うと目的地を強調した表現になり、目的地がより具体的にイメージできます。
「まで」は目的地への移動の過程を伝えるときに使います。
- 新婚旅行飛行機でハワイまで行く
- 午後は電車で仕事場まで行く
「まで」を使うと移動手段や移動の過程を具体的にイメージできます。
「へ」「に」「まで」を同じ文章で使い分けて、何をイメージするか比較してみましょう。
- バスと電車で実家へ行く
→これから実家方面へ向かうことをイメージ
- バスと電車で実家に行く
→到着する場所が実家であることをイメージ
- バスと電車で実家まで行く
→バスと電車で時間をかけて行くことをイメージ
「へ」「に」「まで」は、イメージさせたいのが出発地点なのか、移動中なのか、到着地点なのかを考えて使い分けると良いでしょう。
場所「で」「に」「を」の使い分け
場所を示す際に使う「で」「に」「を」の使い分けは、読者に注目してほしい情報は何かに注目すると良いでしょう。
「で」は何かものごとが行われる場所を示すときに使います。
- ロックフェスが北海道で開催される
- ハチ公前で集合する
「で」を使う場合は、その場所での動作が強調されます。
「に」は何かものごとがある場所や目的地を示すときに使います。
- こたつの上にみかんがある
- ハチ公前に集合する
「に」を使う場合は、ものや行動ではなく、場所の情報が強調されます。
また、「に」と「で」はこのような混同しやすい表現もあります。
- ソファでよこになる
- ソファに横になる
このような使い方の場合は、「で」よりも「に」の方が一時的にというニュアンスが強くなります。
行動が長時間にわたるものなのか、一時的なものなのかでうまく使い分けましょう。
「を」は目的地を示すときに使い、「に」と混同しやすいです。
- 沖縄を訪れる
- 沖縄に訪れる
意味的にはどちらを使っても間違いではありませんが、「を」の方が、目的を持ってその場所を目指したというニュアンスが強くなります。
細かいニュアンスを正しく伝えるために、違いを認識しておきましょう。
起点「から」「より」の使い分け
起点を示す際に使う「から」「より」は、どちらを使っても意味は同じで、使い方も同じです。
ほとんどの場面でどちらを使っても間違いではありません。
- 自宅から集合場所まで向かう
- 事務所より取引先に向かう
比較すると「より」のほうがフォーマルでかしこまった表現になります。
仕事でのやり取りなど、丁寧さが求められる場面では「より」を使うようにすると良いでしょう。
文章全体のトーンに合わせて使い分けられるようにしておきましょう。
強調「が」「を」の使い分け
「が」と「を」はどちらも目的を示すときに使います。
意味合いに大きな差はありませんが、目的を強調するか否かで微妙なニュアンスが異なります。
- きれいな海が見たい
- きれいな海を見たいと思う
「が」は目的を強調するときに使い、願望や意志をストレートに伝えられます。
対して「を」は強調する必要がないときに使い、ぼんやりと思っていることを伝えられます。
目的となるものが、他でもない特定の何かである場合には「が」を、ぼんやりと何からしいものである場合には「を」を使うようにすると良いでしょう。
意志「が」「で」の使い分け
「が」と「で」は意志を伝える際に使い、意志の強さで使い分けると分かりやすいです。
- お昼はサンドイッチが良いです
- お昼はサンドイッチで良いです
「が」は強い意志を伝えるときに使います。
どうしてもこれが良い、これが最適解だという強い意志を伝えられます。
対して「で」は弱い意志を伝えるときに使います。
これでも構わないという相手を尊重した控えめな意志を伝えられます。
「てにをは」でわかりやすく伝わる文章を執筆するポイントとは
間違った「てにをは」の使い方をしないようにどのようなことに気を付け、どんな対策をすれば良いのか、明日からできる具体的なアクションを紹介します。
音読する
自分で書いた文章を音読すると間違った「てにをは」に気付きやすいです。
普段から本を読んだりニュースを見たりして、正しい「てにをは」に触れていると、間違った「てにをは」に自然と違和感を感じるはずです。
音読することで、言葉のリズム感や調子を耳から確認でき、小さな違和感に気付きやすくなります。
より客観的に読めるように、執筆から少し時間を置いてから、声に出して読み返すと効果が高くなります。
余裕があれば、執筆の翌日に読み返してみましょう。
てにをはルールブックを買う
正しい「てにをは」の使い方を学ぶために、自分にとってのルールブックとなる書籍を持っておくこともおすすめです。
「てにをは」の使い方や、使用例などを解説している書籍を2つ紹介します。
日本語てにをはルール 石黒 圭(著)
日本語を「外国語」として学びなおすことを目標に、日本語特有の「てにをは」のルールをしっかりと身に着けることができる1冊です。
毎日、あたりまえのように使っている日本語。
しかし、あなたは日本語を使いこなしていますかと聞かれるとドキッとするひとが多いのでは!?
たとえば、「この日本語なんかおかしいな」と思ってもどこがおかしいのかきちんと説明できないことがあります。
この本では、語をつなぐ「てにをは」の役割や性格、文中の語の順序で変わる文の真意、主語と述語がそぐわないことで生じる文のねじれ、など、知っていると思っていても、なぜそうなのかを知らなかった日本語のルールをQ&Aでわかりやすく解説しています。
引用:出版社からのコメント
てにをは辞典 小内一(著)
「てにをは」の実際の用例を60万個集めた辞典です。
使用する「てにをは」に迷ったり、豊富な表現を参考にしたい際に役に立つ1冊です。
250名の作家の作品から語と語の結びつき60万例を採録。
ひとつ上の文章表現をめざす「書く人」のための辞典。
引用:商品説明(内容)
てにをはの正しい使い方を現役WEBライターが例文と合わせて解説!:まとめ
この記事では、「てにをは」の正しい使い方を使用例もあげながら解説してきました
明日から行動できるように、具体的なアクションについてもお伝えさせていただきました。
WEBライターという文章を書く仕事の実体験をもとにした、本当に役立つノウハウなので、ぜひ参考にしてください。
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