- 「『適正』と『適性』は同じ意味ではないの?」
- 「『適性』の正しい使い方を知りたい?」
という疑問をお持ちではありませんか?
この記事では辞書やWebライターとして活動している筆者の経験の観点から解説します。
具体的には
- 「適正」と「適性」の違いと使い分け方
- 「適正」の意味と用法
- 「適性」の意味と用法
の順番にご紹介していきます。
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「適正」と「適性」の違いと使い分け方
「適正」と「適正」、それぞれ「てきせい」と読みますが、次の違いがあります。
- 適正:適当で正しいこと
- 適性:適している性質や能力のこと
辞書で調べると以下のように記載されています。
(適正:てきせい)
適当で、正しい・こと(さま)。「-な手段」「評価が-を欠く」
(引用サイト:広辞苑無料検索 大辞林)
(適性:てきせい)
ある事に適している性質や能力。また、そのような素質・性格。「運転に-がない」「-を見る」
(引用サイト:広辞苑無料検索 大辞林)
辞書の意味からも分かるように、表現対象が「適当」なのか、「適した性質・能力・素質・性格」なのかによって使い方が違います。
たとえば、「大声を出す」ことを例に挙げて違いを説明します。
- 適正:大声を出すには、叫ぶことが適正だ
- 適性:大声を出すには、声帯や腹筋、肺活量などが鍛えられている人が適性だ
このように同じ「大声を出す」だけでも
- 「叫ぶことが正しい」と判断するのか?
- 大声を出すために必要な「性質や能力」を判断するのか?
というように、「何を基準として、表現したいのか?」によって使い分けます。
また、「適当」を辞書で調べると以下のように記載されています。
(適当:てきとう)
(1)ふさわしいこと。「-な結婚相手」
(2)いい加減なさま。「-にはぐらかす」
(引用サイト:広辞苑無料検索 ハイブリッド新辞林)
「適当」には2つの意味があり、表現のニュアンスによって読者の受け取り方が変わるので、「適正」の使い方には注意しましょう。
たとえば、次のような文章の場合には、表現に気を付ける必要があります。
「彼の適正な部署は経理だ」
- 読者の心情1:彼のふさわしい部署は経理だ。(良いイメージ)
- 読者の心情2:彼の良い加減な部署は経理だ。(良いイメージ)
- 読者の心情3:彼のいい加減な部署は経理だ。(悪いイメージ)
このように、経理部門は「ふさわしい」という良いイメージを受けますが、一方で「良い加減」と「いい加減」は、具体的に分かりやすい表現で使い分けないと、悪いイメージに受け取られてしまう可能性があります。
「適正」の意味と用法
「適正」とは、「何事にも、ふさわしい」という意味です。
例文を使って分かりやすく説明します。
- 彼は何事にも適正な判断をする
- 現在の日本は、経済状況から見て適正な出生率なのであろうか?
- 世界中の人々が適正な医療を受けるにはどうすれば良いのだ
- 地球温暖化は、適正温度を逸脱していることが原因だ
- 小学3年生が跳び箱を跳ぶためには、3段が適正と判断した
- 世界中の原子炉の排水は適正に処理されているのか心配だ
- 子どもの名前を考えているが、適正に命名できるだろうか?
- 彼がキャプテンを務めているが、果たして適正なのか疑問だ
- 私は今の職業が適正なのだろうか?
- わが社の社長は常に適正な運営を心掛けている
このように「適正」は「正しい」と判断していることが分かります。
そして「適正」は、「正しい・ふさわしい」に置き換えることができるため、参考までに前述の例文を使って「ふさわしい」を代入して説明します。
- 彼は何事にも(ふさわしい)判断をする
- 現在の日本は、経済状況から見て(ふさわしい)出生率なのであろうか?
- 世界中の人々が(ふさわしい)医療を受けるにはどうすれば良いのだ
「適正」を「ふさわしい」に置き換えても文章が理解できるので、使い方は正しいことが証明されました。
ただし、「適正」の意味をすべての読者が理解していれば良いのですが、記事や書物のジャンルによっては不特定多数の読者に読まれるため、「適正」のニュアンスが分かりやすくなるように、適切な言葉を付け加える必要があります。
また、類義語には次の言葉があります。
適切、しかるべく、適宜、妥当、中正、まずまず、手頃、相応、正しい、的確、正確、公正、正当、公明正大、順当、もってこい、それ相応、適任、適した、適度、分相応など
「適正」の使い方に困ったら、無理に「適正」を使う必要はなく、類義語を使って読者に分かりやすい文章さえ執筆できれば問題はありません。
「適性」の意味と用法
「適性」とは、「あることに対して、性格や性質、能力などがある」という意味です。
例文で分かりやすく説明します。
- スーパーマンは空を飛べる適性がある
- 彼の適性は、民衆の心を一つにをまとめる能力だ
- 車の適性検査に立ち会った
- 会社を良くするためには、従業員の適性を見極めている人事部の存在が不可欠だ
- 職人は技術も必要だが、本人の適性を確かめる方が大事だ
- 自分の適性をすべて把握している人はいるのだろうか?
- リズム感覚は母親の胎内にいるときに適性がつくそうだ
- 日本人は勤勉で規律正しい行動ができる能力があり、世界中のどの国でもその適性を生かして順応できる
- 経営は適性がないと失敗する
- 糸を出せる適性をもっているヒーローはスパイダーマンだ
例文からも分かるように、「適性」とは「性質・能力・性格」などを表現する場合に使います。
そのため、「性質・能力・性格」に置き換えて表現することもできるので、前述の例文を使って説明します。
- スーパーマンは空を飛べる(能力)がある
- 彼の(性格)は、民衆の心を一つにをまとめる能力だ
- 車の(性質)検査に立ち会った
このように、それぞれの言葉に置き換えても文章の意味に変化はなく、スムーズに理解できるので、使い方は間違っていないことが証明されました。
「適性」の使い方に迷ったら、「性質・能力・性格」に置き換えてみましょう。
また、類義語には次の言葉があります。
相性、向き不向き、性に合うかどうか、適合性、適合の度合い、合致度、条件をどれだけみたすか など
類義語にも「適性」を表現するニュアンスが含まれているため、類義語も使って読者に分かりやすい文章を書くように心掛けましょう。
まとめ
この記事では、「適正」と「適性」の違いと使い分け方を解説してきました。
- 「適正」とは、何事にも「正しい・ふさわしい」こと
- 「適性」とは、あることに対して「性質・素質・能力・性格」があること
ぜひ参考にしてください。
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