WEBライターの報酬って一番気になりますよね?WEBライターをこれから目指す方や、WEBライターになりたての方は以下のような疑問をお持ちではありませんか?
「WEBライターの報酬は、どういうシステムでもらえるの?」
「文字単価の違いは何の違い?」
「1記事の相場を知りたい」
- 「WEBライターの報酬はどうやって決まる?」
- 「WEBライターの報酬の相場はどのくらい?」
- 「高い報酬をもらえるWEBライターになるには?」
この他にも報酬についてさまざまな疑問や悩みがあると思います。
「文字単価」とは1文字の金額のことです。例えば、文字単価1円の案件では、2,000字書けば2,000円の報酬がもらえます。
その他に1記事の報酬が決まっている「記事単価」があります。記事単価の場合は、文字数が「〇〇文字以上」指定され、文字数をオーバーしても超過分の文字単価報酬はもらえません。
また、案件によっては「記事単価」を指定文字数で割り、「文字単価〇円」と募集しているケースもあります。
この記事では、現役WEBライターの筆者が具体的な実体験を交えながら、報酬形式や単価相場、単価を決めるポイント、さらには文字単価を上げる効果的な方法に至るまで詳しくご紹介します。
最後まで読んで報酬アップや案件獲得、目標設定の参考にしてください。
そんな疑問を解決するため、この記事ではWEBライターの報酬形態と相場について、そして報酬アップのコツについても解説します。
具体的には
- WEBライターの報酬形態
- WEBライターの文字単価ごとの案件の特徴
- 高単価の文字単価案件を獲得するには
の順番にご紹介します。
本記事は10分くらいで読み終えることができます。WEBライターの報酬について理解するだけでなく、報酬アップにもつながる内容ですので、ぜひ参考にしてください。
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WEBライターの報酬形態
WEBライターの報酬形式は以下の4つの形式があります。
- 文字単価(1文字いくら)
- 記事単価(1記事いくら)
- ページ単価(1ページいくら)
- 時給単価(1時間いくら)
どの形式が適しているかは、業務内容によって変わってきます。
どんな業務内容にどの報酬形式が適しているのかを理解して、納得のいく報酬で仕事を受けられるようにしましょう。
ここでは4つの形態の特徴について、報酬額の相場も含めて詳細に解説していきます。
文字単価
文字単価とは、1文字あたりに単価(値段)をつけてWEBライターの報酬を計算する形態です。
「文字単価×執筆した記事の文字数」がWEBライターの報酬になります。
例えば、文字単価0.5円で5,000文字の記事を執筆した場合、「0.5円×5,000文字=2,500円」がWEBライターの報酬になります。
文字単価はWEBライターの報酬形態として一般的な形態のひとつで、クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサイトでよく採用されています。
文字単価はWEBライターの費やした努力が報酬に反映されやすい特徴があり、WEBライターにとってうれしい報酬形態です。
ですが、WEBライターの実績や執筆の難易度で単価が大きく変動するというのも文字単価の特徴です。
安いものでは1文字0.1円の案件から、高いものでは1文字5円以上する案件もあり、差は数十倍にもなります。
各文字単価の価格帯ごとに、業務内容や案件にも特徴があるため、記事の後半で詳しく解説します。
記事単価
記事単価とは、1記事あたりに単価をつけてWEBライターの報酬を計算する形態です。
「記事単価×執筆した記事数」がWEBライターの報酬になります。
記事単価も文字単価と同じくWEBライター報酬形態として一般的ですが、文字単価と比べるとクラウドソーシングサイトの案件で採用されることは少なく、クライアントからの直接の依頼で採用されることが多い報酬形態です。
依頼される記事1つごとの単価が先に決まっているため、例えば1記事5,000円の場合、執筆した記事の文字数が5,000文字でも、10,000文字でも、WEBライターの報酬は5,000円です。
そのため、記事単価はWEBライターの労力と報酬にギャップが生じやすい特徴があります。
また、記事単価の場合は”文章の執筆”だけではなく、画像選定や取材なども含めた”1記事の作成にかかるすべての行程”に対して単価が設定されている場合もあります。
そのため、ある程度執筆に慣れてきた中級〜上級レベルのWEBライターへの依頼で記事単価が採用される場合が多いです。
ですが、初心者向けの単価の小さい案件もあり、安いものでは1記事数百円のものから、取材を含むものになると3〜10万円と高単価な案件もあります。
ページ単価
ページ単価は本や雑誌などの紙媒体でよく採用される報酬形態ですが、WEBライターへの依頼でも採用されることがあります。
WEBサイト内のページ制作の案件で採用される報酬形態です。
文章の執筆だけでなく、WEBページの制作を丸ごと依頼されるため、WEBページのデザインや画像編集など、ライティング以外の技術も必要です。
業務範囲が広いことから、ページ単価は1万円から高いものでは20万円ほどの高単価が見込めます。
時給単価
時給単価は1時間あたり〇円のように、WEBライターが業務にかかる時間に対して単価をつけて計算する形態です。
業務委託を受け、クライアント企業に常駐する場合によく採用される報酬形態で、単発の案件で記事の執筆のみを任せる場合にはあまり採用されません。
時給単価が採用される案件では、記事の企画や編集、ディレクター業務などをおこなう場合が多いです。
時給は1,000円から高いものでは5,000円ほどにもなります。
業務内容によって報酬も変動し、企画や編集などの上流工程を任せられる場合は、高単価が見込めます。
WEBライターの報酬形式と単価相場
WEBライターの報酬形式は、クライアントや執筆サイトによって異なります。
そこで、WEBライターの仕事をする上で知っておくべき4つの報酬形式を下表で解説します。
報酬形式 | 説明 | 内容 |
文字単価 | 1文字の単価 | 文字単価×文字数=報酬 文字単価0.5円の場合だと、2,000字書けば1,000円の報酬がもらえる |
記事単価 | 1記事の単価 | 1記事=報酬 文字数は関係ない |
ページ単価 | 1ページの単価 | 1ページ=報酬 主にホームページの執筆に用いられる報酬システム |
時給単価 | 時給の単価 | 時給単価×作業時間=報酬 一般的なアルバイトなどと同じ 時給制 タイムスケジュール管理システムで作業時間を厳正に管理されるので不正申告はできない |
この中でも一般的なのは「文字単価」と「記事単価」ですが、今回は自分の時給計算に必要な「文字単価」に焦点を当てて詳しく解説します。また、単価相場も解説するので、案件獲得や月収目標の参考にしてください。
0.1円〜0.5円 リサーチが少ない案件
文字単価0.1円〜0.5円はリサーチが少ない案件が多いので、初心者が最初に応募するには最適の案件です。
また、ライティングスクールやネット記事を調べると、文字単価0.1円〜0.5円は「初心者」とか「低単価」と呼ばれる案件に分類されます。
以下に、初心者案件のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | リサーチが少ない ライティングが未熟でも執筆できる 【初心者歓迎】と案件に記載されている案件の中にはライティングを教えてもらえるクライアントもいる |
デメリット | いくら書いても稼げないモチベーションを維持することが難しい 挫折する可能性がある |
低単価案件では募集要項に「初心者歓迎」と記載されているので、気後れせずに応募できるのもメリットです。しかし、低単価なのでガッツリ稼げないのが難点です。そのため、モチベーションを維持できなければ途中で挫折する可能性があります。
私の場合は、未経験からのスタートだったので、最初は文字単価0.1円の案件に応募しました。
- 1案件の文字数:5,000字
- 文字単価:0.1円
- 1カ月の執筆記事数:5記事
1記事の報酬は500円、5記事書いたので1カ月目の月収は2,500円です。ライティングに不慣れなこともあり、初月は5記事しか書けませんでした。
しかし、日を追うごとにライティングや応募方法にも慣れてきたので、以下の記事数を執筆できました。
- 2カ月目:14記事(文字単価0.1円の案件)
- 3カ月目:24記事(文字単価0.1円~0.5円の案件)
3カ月目から文字単価0.5円のライティングができるまでにスキルアップしました。
また、私の場合は、最初からライティングを指導してもらえる案件に応募したので、ライティングを教えてもらえる代わりに文字単価は0.1円でした。
しかし、ライティングスクールに数万円〜数十万円の授業料を支払って教えてもらうことを考えれば、わずかでも報酬がもらえる上にライティングが学べるので私は満足です。
あなたも私と同じように、低単価案件は「実績づくりと勉強のため」と割り切って応募すれば、モチベーションも維持できますよ。
また「3カ月目以降には、文字単価1円の案件を獲得する」という目標を掲げると、挫折しないで継続できます。
文字単価0.1〜0.5円の案件は、特別なスキルや知識が求められるものは少なく、未経験や初心者のWEBライターでも取り組みやすいのが特徴です。
記事の構成や書き方のマニュアルなどをクライアントが用意してくれる場合もあります。
記事のテーマも旅行や恋愛、グルメなど比較的書きやすいものが多く、WEBライターを始めたての方でもすぐに取り組める案件が多くあります。
クライアントはブログを運営している個人や、中小企業などがほとんどで、クラウドソーシングサイトでの募集も多数あります。
具体的な執筆内容は以下のようなものが多いです。
- アフィリエイトブログ用の文章
- SNS投稿用の文章
- 商品紹介の記事
WEBライター 文字単価0.1~0.5円の案件の特徴
対象WEBライター | 未経験者・初心者WEBライター |
クライアント | 個人・中小企業(クラウドソーシングサイトでの募集が多い) |
メリット | 報酬をもらって書く経験や、実績が得られる受注しやすい |
デメリット | 報酬が少ない |
0.5円〜0.9円 リサーチが多少必要な案件
文字単価0.5円〜0.9円の案件は、リサーチが多少必要です。また、低単価と比べてライティンスキルも少しレベルアップします。
文字単価0.5円〜0.9円は「中単価」と呼ばれる案件に分類されます。以下に、初心者を脱した案件のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | リサーチ力が身につく 案件にマッチした提案文の書き方が徐々にわかってくる ライティングに慣れてくる案件内容にもよるが、文字数2,000字~3,000字程度であれば1日1記事の執筆が可能 |
デメリット | 基礎ライティングスキルは必須 基礎をマスターしていなければ不採用になりがち |
中単価案件になると、基礎ライティングの習得は必須です。また、クライアントの要求も少し難易度が上がります。そのため、見出しに沿った詳しいリサーチが必要になり、WEBライティングのスキルが求められます。
でも、低単価から中単価にレベルアップできれば、ライティングにも慣れてきます。そのため、案件の内容にもよりますが、1日1記事の執筆が可能になり、少しずつ稼げるようになります。
例えば、文字単価0.5円、文字数2,000字の場合を例に解説します。
- 0.5円×2,000字=1,000円
- 1,000円×25日=25,000円
この場合、月収25,000円は稼げます。しかし、クラウドソーシングを利用した場合には、手数料(仲介手数料と銀行振込手数料)として、報酬の約20%が引かれるので19,000円程度の入金額になります。
中単価は、基礎ライティングさえできていれば「月収2万円〜3万円」は稼げるので、小遣い稼ぎには最適ですよ。
1.0円〜2.0円 SEOの知識が必要な案件
文字単価1.0円〜2.0円は、SEOライティングが要求される案件が一般的です。この単価になると「初級者」とか「高単価」と呼ばれる案件に分類されます。
以下に、初級者案件のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | SEOの知識が身につく稼げる目途がつく ライティングの幅が広がる 企業案件に応募できるスキルが身につく 企業と直契約できれば、クラウドソーシングの手数料はいらないので収入もアップする |
デメリット | SEOは特別なスキルなので難易度が高く、習得に時間がかかる SEOライティングができなければ、文字単価1.0円(案件)の壁は越えられない 企業と直契約をするためには自らの営業活動が必要 |
SEOとは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略で、日本語で「検索エンジン最適化」という意味です。検索エンジン(Google、Yahoo!など)で検索結果を上位表示させる施策のことです。
SEOは企業にとっても必要不可欠な要素です。なぜなら、視聴者や読者がテレビや雑誌ではなく、ネットやYouTube動画に移行しており、商品・サービスの広告もネットへ掲載しないと収益を獲得できなくないからです。
そのため、文字単価1.0円~2.0円になればSEOの知識が身につき、企業案件の募集も多数あります。また、クライアントにライティングスキルを認められれば、営業しなくても別の仕事や継続案件がもらえます。
こんな嬉しいことが起こり始めるのは、文字単価1.0円〜です。低単価案件でも継続案件はもらえますが、その場合は、あなたの記事をリライト(良い記事に見直し修正)する人がいる場合か、あなたにライティングを指導してくれるクライアントです。
私の個人的な感覚ですが、低単価は練習期間として捉え、高単価の案件獲得ができた時点で、初めてWEBライターとしてスタートラインに立った気がします。そのため、WEBライターとして本当の実力が試されるのは、文字単価1.0円の案件獲得からだと感じます。
文字単価1.0〜2.0円の案件は、WEBライターとしてのライティング技術に加え、専門的な知識が必要な案件も多く、未経験での受注は難しいレベルです。
記事の構成も自分で考える場合が多く、クライアントの求めているものをくみ取った記事の作成が求められます。
メディア企業がクライアントとなることも多く、メディアに掲載するための記事執筆となるため責任も重くなります。
ですが、メディア企業は長期計画を立ててからWEBライターに執筆を依頼する場合が多く、継続案件をもらいやすいというメリットもあります。
具体的な執筆内容は以下のものが多いです。
- ある分野の少し専門的な記事
- 商品や企業の広告記事
WEBライター 文字単価1.1~2円の案件の特徴
対象WEBライター | 初心者・中級者WEBライター |
クライアント | SEOコンサル会社 TwitterでのWEBディレクターアカウントの募集案件 Wantedly(ビジネスマッチングサイト)での募集 |
メリット | 継続案件がもらえやすい |
デメリット | 専門的な知識、記事の構成力などが求められるため、修正が必要なこともあるため、修正が必要なことも |
2.0円〜5.0円 専門知識が必要な案件
文字単価2.0円〜5.0円はさらにスキルアップして、専門的な知識が必要な案件です。この単価になると「中級者」とか「高単価」と呼ばれる案件に分類されます。
以下に、中級者案件のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | 専門知識が身につく 専門分野(医療・不動産・金融・健康)に関わる仕事経験があれば、実体験や知識が活かせる 記名記事にすれば、あなたの知名度が上がる |
デメリット | 専門知識がないと難易度が高く、執筆できない YMYLは正しい情報を提供しなければ、Googleの評価を得られない ネットのリサーチだけでは、ほしい情報が得られない可能性がある 専門分野の知識だけでは執筆できない(ライティングの基礎・SEOの知識は必須) |
YMYLとは、Your Money or Your Life(ユア・マネー・オア・ユア・ライフ)の略で、直訳すると「あなたのお金とあなたの生活」という意味で、お金や人生に大きな影響を与えることを総称した言葉です。
現在、年金受給額が年々減少傾向にあり、今後、年金だけでは老後の生活資金が不足するという大問題を国民は抱えています。その打開策として、政府が「積立NISA(少額投資非課税制度)」を推奨しています。
特に積立NISAは、長期間投資し続けることで利益が出る可能性が高いので、20代〜30代の若い世代も高い関心を持っています。
そのため、投資や不動産は一昔前のように、商売や巨額の富を得ようとする手段だけでなく、老後の生活資金を確保する手段として注目を集めています。
また、YMYLコンテンツのSEO対策として「E-A-T」が必須です。
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったものです。そして、E-A-Tを満たせばYMYLのSEO対策としてGoogleからも高い評価がもらえます。
その評価基準として、GoogleではYMYLを厳正に評価するためにガイドラインを設けており、それが「検索品質評価ガイドライン」です。
(参考::Google「General Guideline」
ツナガル「Google検索品質評価ガイドライン2022年 日本語版」)
ガイドラインはすべて英語で、日本語版は各企業や個人が翻訳して自身のサイトに掲載しています。また、Googleは定期的にガイドラインを更新しているので、あなたも定期的に確認してアップデートする必要があります。
医療・不動産・金融などの執筆は、素人がリサーチしただけでは到底書けません。なぜなら、理解できない専門用語が随所にでてくるからです。よって、以下の国家資格を有する方に向いている案件と言えます。
ジャンル | 国家資格 | 民間資格・その他 |
医療 | 医師 歯科医師 看護師 理学療法士 作業療法士 鍼灸師 柔術整復師 薬剤師 美容師 | |
不動産 | 宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 マンション管理士 管理業務主任者不動産鑑定士土地家屋調査士1級建築士 | ファイナンシャルプランナー(FP) |
金融 | 社会保険労務士 中小企業診断士税理士公認会計士 | ファイナンシャルプランナー(FP) 簿記検定 証券アナリスト 証券外務員DCプランナー |
これらの資格を取得・保有していると文字単価2.0円~5.0円の案件は執筆できます。しかし、ライティングの基礎およびSEOライティングのスキルは必須です。
文章の執筆だけでなく、プラスαの技術が求められます。
例えば以下のようなものです。
- WordPress入稿
- 画像作成
- SEO順位アップ
また、医療や金融など、専門性の高い特定の分野の知識や資格があるWEBライターに対して高い文字単価が支払われることもあります。
専門的な知識だけでなく、WEBライターとしての幅広い技術が求められるため、誰でも応募できるような案件はほとんどありません。
クラウドソーシングサイトでの募集もグンと少なくなります。
WEBライター 文字単価2.1~5.0円の案件の特徴
対象WEBライター | 中級者・上級者WEBライター |
クライアント | 個人・メディア企業(個別での依頼が多い) |
メリット | 高単価(1つの原稿で10,000円を超えることが多く、1つの原稿で10,000円を超えることが多く専業WEBライターとしてやっていけるレベル) |
デメリット | 特定分野の専門知識やWEBライターとしての技術がよりがより求められる |
5.0円〜 スキル、経験、実績の総合評価が必要な案件
文字単価5.0円〜はライティングスキル、経験、実績の総合評価が必要な案件です。また、SEOスキルがなくても前述した国家資格保有者は、学術文、論文、専門誌などの案件もあるので文字単価5.0円〜の執筆も可能です。
もし、すべてを兼ね備えているのであれば、ぜひ応募するべき案件です。
また、文字単価5.0円〜は「上級者」と呼ばれる案件に分類されます。
以下に、上級者案件のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | とにかく報酬が高く、月収50万円以上稼ぐことも可能 低単価・中単価と同じ文字数で2倍以上の報酬がもらえる 専門知識や経験を活かせる 専門性が高くなると、文字単価10円以上になる インタビューが必要な案件では文字単価20円のケースもある |
デメリット | 専門性を兼ね備えたWEBライティングのスペシャリストでなければ書けない案件 案件獲得には、専門分野に精通した知識、経験、保有資格が必要 トップレベルのライティングスキルが必要 取材する場合は、ビジネスマナー以外に取材マナーの習得は必須 |
インタビューに関する文字単価には、交通費や撮影費、諸経費などが含まれている場合があるので、応募する際には確認しておきましょう。
文字単価5.0円〜になると、専門知識と経験、ライティングスキルを兼ね備えていなければ獲得できない案件です。
医療関係は専門大学や短大を卒業しないと、医師・看護師・薬剤師の免許などは取得できませんが、不動産や金融関係の資格であれば今からでも取得可能です。
専門大学を卒業していなくても取得可能な資格は次の通りです。
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 中小企業診断士
- 日商簿記検定
- 医療事務
WEBライターとしての総合的な価値が求められます。
クラウドソーシングサイトでの獲得はあまり現実的ではなく、大手メディア企業からの直接依頼や、スカウトなどが主になります。
そのため記事の内容や専門性、文章力だけではなく、WEBライターとしての人間性や独自の価値を含めてクライアントに
「あなたにお願いしたい」
と思ってもらう必要があります。
事前にデータ収集や取材が必要な場合もあり、執筆内容も多岐にわたります。
WEBライター 文字単価3.1円以上3.1円以上の案件の特徴
対象WEBライター | 上級者・専門WEBライター |
クライアント | (個別での依頼が多い)金融・不動産業界(上場企業) 医療・美容業界 士業に向けたサイト(税理士・公認会計士・弁護士・不動産鑑定士など) |
メリット | 高単価指名を受け手の執筆・記名記事になることが多い |
デメリット | 知識や技術だけではない、総合的な価値の高さが求められる |
知識や経験がない方でも、上記の資格を取得し、低単価から順番にスキルアップすれば到達可能な案件です。自分には無理だと諦めず、スキルアップしてチャレンジしましょう!
WEBライターの単価を決める5つのポイント
あなたはスキルや資格があるけど、低単価の案件に応募して損をしていませんか?逆に、何もないのに高単価の案件に応募して、不採用になったと肩を落としていませんか?
そんな方のために、WEBライターの単価を決める5つのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
資格の有無
資格を保有している場合でも、資格の種類によっては単価が異なります。YMYLに関する資格であれば文字単価2.0円から募集しています。しかし、案件に関係のない、自動車免許やフォークリフト免許などは単価に影響しません。
そこで、文字単価の目安表を資格別に作成したので参考にしてください。
文字単価 | 資格 |
0.1円~0.5円 | 特になし |
0.5円~0.9円 | WEBライティング技能検定 WEBライティング能力検定 日本語検定 |
1.0円~2.0円 | SEO検定 ビジネス著作権検定 文章読解・作成能力検定 日本語漢字能力検定 |
2.0円~5.0円 | 医療関係の国家資格・民間資格不動産関係の国家資格・民間資格金融関係の国家資格・民間資格 |
5.0円~ | WEBリテラシー試験(ディレクター、プロデューサーを目指している人) |
これらはWEBライティングに有利な資格です。この他にもジャンルによって専門の資格があれば企業に貢献できます。
例えば、食品ジャンルの案件であれば、調理師、管理栄養士、食品衛生責任者などがあります。
各ジャンルの資格、特に国家資格を保有していると、専門的な知識を持っていると判断されます。また、文字単価も高くなるので、積極的に資格を取ることをおすすめします。
実績の有無
ライティング実績の有無によって文字単価は決まります。なぜなら、ライティング実績が評価の対象であり、案件のクオリティを左右するからです。
そのため、ライティング実績のある人は文字単価が高くなり、まったく実績のない人はライティングができないと判断されるため、低単価になります。
そもそも実績とは次のことを指します。
- 文字数が1,000字以上の執筆経験
- 企業案件をいくつも執筆した
- SEOで検索上位のキーワードをいくつか獲得した
- ブログ運営
- キーワード選定やマーケティングに必要なツールを使った経験
- WordPressの操作経験
など、WEBライティングに必要な実務経験が実績です。また、実績がわからない場合は、上記の経験を参考にして、どれか一つでも該当すれば積極的にアピールしましょう。そして、できるだけ高単価案件を獲得してください。
上記の項目に該当してる数が多いほど、実績があると判断されるので文字単価も高くなります。
しかし、実績があるからといっても安心はできません。実績と言っても上記以外のアンケート、アダルト、誹謗中傷の記事、口コミ、タイトルのみ、文字数が200字程度の短い文章などは実績として認められないので注意しましょう。
実績としてアピールできる文字数は、ライティングのルールに沿って執筆した1,000字以上の記事です。なぜなら、クライアントがあなたのライティングスキルと正確な実績を確認できないからです。
例えば、あなたの実績が以下の場合、3,000字の案件を募集しているクライアントの質問にどう答えますか?
あなたの実績
- 文字数:300字
- 執筆案件数:60件
クライアントの質問
- 「構成はできますか?」
- 「PREP法で書けますか?」
- 「図解、箇条書き、図表を用いてわかりやすく解説できますか?」
短い文章では「要約した文章」を執筆しているだけなので「できません」と答えるしかありませんよね。
そのため、最低でも1,000字、欲を言えば3,000字の案件を5件以上、執筆した経験があれば実績と言えます。
このように実績は文字単価を左右するので、高い文字単価を獲得するためにも頑張って実績を作りましょう。
SEOスキル
SEOの知識やライティングスキルは、文字単価1.0円以上の案件には必須です。
企業の多くは、広告をマスコミ(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)からインターネットに移行しており、現在ではインターネット広告の方がマスコミを上回っています。
(参考:総務省 第2部 情報通信分野の現状と課題 第3節 放送・コンテンツ分野の動向 (2)広告)
この情報からもわかるように、企業はインターネット広告にかなり力を入れています。
そこでWEBライターに求められるスキルがSEO対策です。
権威性や信憑性などが確保でき、読者に価値のある記事が書ければGoogleの評価も高く、検索上位に表示されやすくなります。また、広告も同時に多くのユーザーの目にとまり、結果として、購買や契約に結びつきやすくなるので企業の収益アップに貢献できます。
これらの理由から、SEO対策ができるWEBライターの需要は多く、今では必須事項になっています。
そのため、基礎ライティングレベルの初心者と一線を引くため、SEOライターは最低でも文字単価1.0円から募集しています。
知名度
WEBライターの単価を決めるには知名度も大きなポイントです。なぜなら、無名の人よりも知名度の高い人が書いた記事の方が、より説得力があり、読者の興味を引くからです。
無名の人でも、しっかりリサーチして正確な内容で執筆しても、知名度には勝てません。
例えば、記事内容はまったく同じで、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏と無名の人が書いた記事であれば、どちらを読みますか?
すべての読者がスティーブ・ジョブズ氏を選ぶでしょう。
それだけ知名度は重要です。スティーブ・ジョブズ氏が書いたというだけで読者の購買意欲や興味を引く効果があるため、WEB広告で収益を得たいクライアントは高い報酬を払ってでも依頼するわけです。
でも、どうやって知名度を上げるのか、その方法をご紹介します。
- プロフィールは実名、実写にする
- 記名記事を掲載してもらえるクライアントを探す
- 自分でブログを始める
- 有名企業の案件を執筆する
- 多くのユーザーが見ているサイトの執筆する
この他にも知名度を上げる方法はありますが、これらを実行すれば知名度は上がります。
実名・実写にすると案件に採用されやすくなります。そして、記名記事を掲載してもらえるクライアントを探して、そこで執筆すればWEB上にあなたの名前が公開されます。
多くの読者に読んでもらえれば「誰が書いたの?」と他のクライアントや企業の目にもとまります。そうなればスティーブ・ジョブズ氏と同じで「ぜひ、あなたに書いてもらい」と依頼があり、単価も高額になります。
でも、実名・実写は少し怖いと感じている方は、ブログを始めましょう。ブログで価値ある記事を掲載して、SEOで検索上位になればブログサイトの評価も上がります。そうなれば、あなたの知名度も高くなるので、WEBライターとして高い報酬を獲得できますよ。
専門知識の有無
専門分野に必要な専門知識を持っている人は、ある一定以上の人にしか到達できない領域なので報酬は高いです。また、権威性・専門性・信憑性を兼ね備えた記事はGoogleの評価も高く、掲載サイトも上位表示される傾向にあります。
しかし、残念ながら専門知識であれば、どの分野でも良いというわけではありません。WEBライターとして稼ごうと思えば、医療・不動産・金融・健康・美容関連の専門知識が有効です。
特にこの分野の読者が抱えている悩みは生活や人生に直結しているため、正確な情報を提供しないと大問題に発展する危険性があります。
そのため、国家資格や実務経験、実体験が必要で、記事の責任は筆者が取るという自覚を持つことが重要です。そういった責任所在との兼ね合いもあって報酬は高いです。
また、その他の分野でも読者のニーズは少なからずあります。どの分野でも専門性を突き詰めて、あなたの右にでるものはいないくらいになりましょう。
そうなれば、その分野はあなたの独壇場です。クライアントは少ないかもしれませんが、報酬は高い傾向にあるので、専門知識で他者と単価の有意差をつけてください。
単価アップのためには、自分の希少価値を高めることが必要です。
そのためにはまず、自分の得意ジャンルを作りましょう。
あるジャンルに特化したライターになれれば、高単価案件の受注につながります。
例えば以下のようなものです。
医療ライター | 医療に関する知識や経験が豊富であり、薬機法や医療倫理などの規制を厳密に守りながら、医療関連の記事を執筆するライター |
法律ライター | 法律に関する知識を持ち、民法や刑法、商法などの法律についての記事を執筆するライター |
ITライター | IT技術やソフトウェアに関する知識を持ち、コンピューターやネットワーク、アプリなどの技術についての記事を執筆するライター。 |
希少価値を高めるには、できるだけ他に得意な人が少ないジャンルを得意にするのがポイントです。
とはいえ専門的な知識を持っているジャンルがないWEBライターの方もいるでしょう。
最初は知識がなくても、記事をたくさん書いていく中で、知識を得て専門性を高めていくと自然と単価アップにつながるでしょう。
WEBライターの文字単価を上げるには?
WEBライターの文字単価を上げるには、簡単なことから難易度の高い内容まであります。そこで8つの方法をご紹介するので参考にしてください。
マニュアルを漏れなく守る
1つ目、マニュアルを厳守することです。「誰でもできるじゃん!」と言われそうですが、意外と簡単なことですが守れていない人が多いです。なぜなら、思い込みやクライアントが変わったときに以前のマニュアルのまま執筆するからです。
また、完全にマニュアルを無視している人もいますが、この場合は論外です。
マニュアルはクライアントによって多少違うので、漏れがないように細部まで目を通して実行するだけで、クライアントの評価は高くなります。
それだけでも他者と差別化ができるので、必然的に単価が上がります。マニュアルを漏れなく守ることは、誰でもすぐにできることです。
一番はクライアントに迷惑をかけないことですが、文字単価を上げる目的のためにも注意深く取り組んでみましょう。
資格を取得する(士業資格は難しいが単価が上がりやすい)
2つ目、資格を取得することです。資格と言っても、WEBライティングに関係する資格とクライアントが求めている資格が有効です。特に士業関係の資格は文字単価も高いのでおすすめです。
以下におすすめの資格をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
分類 | 資格名 | 活用ジャンル |
WE Bライティング | WEBライティング技能検定 WEBライティング能力検定 日本語検定 SEO検定 ビジネス著作権検定 文章読解・作成能力検定 日本語漢字能力検定 校正技能検定試験SEOマーケティングアドバイザー | WEBライティングでワンランク上の資格(高単価案件、ディレクター、プロデューサーを目指す方におすすめ) |
WEBライター検定ビジネス事務検定 | どちらもクラウドソーシング企業のクラウドワークスが主催(1級~3級まであり、初心者におすすめ) | |
医療 | 医師、歯科医師 看護師 鍼灸師、柔術整復師 薬剤師 | 医療関係の資格を取得している方は、資格を有効に活用して副業も可能 |
不動産 | 宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 マンション管理士 管理業務主任者 不動産鑑定士 土地家屋調査士 1級建築士 | 士業関係の国家資格(難易度は高いが、取得できれば単価も高額) |
金融 | 社会保険労務士 中小企業診断士 税理士 公認会計士 | 金融関係の国家資格(難易度は高いが、取得できれば単価も高額) |
ファイナンシャルプランナー(FP)簿記検定 証券アナリスト 証券外務員 DCプランナー | 金融関係の民間資格(初心者にはFP、簿記検定がおすすめ) | |
美容・健康 | 美容師 日本化粧品検定 薬機法管理者コスメ薬機法管理者 コスメライター | 健康食品、化粧品、医療機器、美容機器、健康器具、薬用化粧品など、美容ライターにおすすめ |
食事 | 薬膳マイスター 食育アドバイザー 野菜ソムリエ フードアナリスト 野菜スペシャリスト | フードライターを目指している人、食に興味のある人におすすめ |
旅行 | 国内旅行業務取扱管理者 世界遺産検定 | 旅行が好きな方、おすすめ宿・観光名所の紹介記事に有効 |
IT | ITパスポート 情報セキュリティマネジメント | IT関係の執筆に有効で、ITライターにおすすめ |
自分が目指している資格を取得して、報酬単価をアップさせましょう。
また、以下の記事では各ジャンルの仕事内容を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
(アドバンスギルド:各ジャンルのライターに関する仕事内容や報酬、メリット・デメリットを解説)
タイピングスピードを上げる
3つ目、タイピングスピードを爆速まで上げると、執筆が時短できるので時給単価が上がります。
例えば、1時間に1,000字と2,000字を比較すると、単純に半分の時間で終わるので、文字単価1.0円の場合、時給2,000円稼げる計算です。
もっと多くの文字数をタイピングできれば、さらに時給は上がります。
ただし、タイピングスピードが速いだけでは意味がありません。なぜなら、誤字脱字が多いと修正に時間を取られて、結局、タイピングが遅い状態と変わらないからです。
タイピングスピードを上げて単価を上げるには、正確なタイピングが要求されます。
そこで、タイピングの正確性とスピードを上げる手段として、最適な練習サイトをご紹介します。
自分に合うサイトで毎日10分でもいいので、タイピング練習をしましょう。1カ月もあれば、今の倍の速度でタイピングできますよ。
また、以下の記事では、正しいタイピング方法やタイピングが速くなるコツなど、詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
(アドバンスギルド:タイピングが速くなるコツやブラインドタッチが身につく方法をわかりやすく解説)
単価交渉を持ちかける
4つ目、クライアントに単価交渉を持ちかけて、単価を上げることです。単価交渉は少しコツがいるのでご紹介します。
- 単価交渉を持ちかけるタイミング
- クライアントとの関係性
主にこの2つが重要です。
単価交渉を持ちかけるには、クライアントとの関係性が特に重要です。なぜなら、良好な関係性が築けていないと、あなたをクライアントが信用していないからです。
信用されていないと相手にしてもらえないので、単価交渉を持ちかけるだけムダです。
そして、単価交渉を持ちかけるタイミングは、以下を目安にしましょう。
- クライアントの評価が高くなったとき
- 案件のジャンルや内容が変わったとき
- 違うクライアントの案件で高単価案件を執筆したとき
何か好転するような変化があったときに、単価交渉を持ちかけると良い方向に話は進みます。
何度も言いますが、タイミングはクライアントとの関係性が良好であることが大前提です。
良好な関係性を築けていないときに、いきなり単価交渉をすると、逆に不信感を与えかねないので十分注意しましょう。
長期的な継続案件を受注していても、クライアントからの単価アップの提案はめったにありません。
そのため、関係性のできているクライアントにはWEBライター側から積極的に単価アップの交渉をしていきましょう。
クライアントも継続して仕事を任せたいと思っているため、もし交渉が失敗に終わっても、急に関係が終わることもありません。
勇気を持って提案してみましょう。
いきなり文字単価1円アップなどの大きな交渉はせず、0.1円や0.2円の小額から交渉してみると良いでしょう。
また、クライアントにお願いするばかりではなく、クライアント側のメリットを提示できると交渉の成功率がアップします。
例えば、
- 「WordPressの入稿もできます」
- 「翌月から執筆記事数を1つ増やします」
など、単価アップに値する価値を提供できることを伝えられると良いでしょう
SEOスキルを身につける
5つ目、SEOの知識やライティングスキルを身につけることです。なぜなら、WEBライターにとってSEOのスキルはとても重要だからです。
SEOは検索上位に表示させるテクニックであり、WEB広告を掲載している企業にとっても重要な役割があります。
検索上位に表示されれば、より多くのユーザーに商品やサービスを見てもらえるので、企業収益に影響します。そのため、WEBライターにはSEOスキルが要求されるだけでなく、購買意欲や契約に結びつけるライティングスキルも必要です。
企業側としても、一定以上のライティングスキルを要求する以上、文字単価もそれなりに高額で依頼しています。
また、SEOスキルをマスターする目的は文字単価を上げるだけではありません。
- クライアントの意向を汲み取り、企業収益に貢献する
- 読者の多様な悩みを解決する
この2つの目的はWEBライターにとって重要事項であり、このためにライティングをしていると言っても良いでしょう。
そのため「SEOライティングができる=読者の悩みを解決できるスキルが高い」と言えます。
単価アップには執筆する記事の専門性だけでなく、WEBライターとしてのさまざまなスキルが必要です。
まずはSEO対策のスキルです。
SEO対策とは、わかりやすくいうと”「Google」や「Yahoo!」といった検索エンジンの検索結果で自社のホームぺージが上位に表示されるように対策すること”です。
クライアントは、より多くの読者に読まれる記事を書けるWEBライターを求めています。
そのために、SEO対策のスキルは需要が高いです。
他にも、WordPressの操作や画像作成など、文章の執筆以外にもWEBライターの価値を高められるスキルはたくさんあります。
執筆に慣れてきたら、新しいスキルの獲得にも時間を使いましょう。
骨子作成・WordPress業務を巻き取る
6つ目、ライティングだけでなく、ライティングに付随する骨子作成やWordPressの操作ができれば単価は上がります。
文字単価は本文の執筆に対しての報酬ですが、骨子作成やWordPressの操作は別料金で報酬がもらえます。
例えば、私が以前に受けた案件に、以下の金額提示がありましたのでご紹介します。
- 骨子(構成)作成:500円
- WordPressの操作:500円~1,000円
このときの文字単価は0.5円、執筆文字数は1万字です。
これは、あくまでも一例ですが、クライアントによって金額は異なります。しかし、執筆だけでは文字単価のみの報酬ですが、その他に報酬がもらえるので習得する価値は十分あります。
また、骨子作成はSEO対策に大きな影響を与えるため、SEOのスキルアップにも役立ちます。そして、リサーチ力、分析力、SEO対策、読者の顕在ニーズ・潜在ニーズなど、読者がどのような悩みを抱えてネット検索しているのか深掘りして考える力が身につきます。
この能力は、スキルアップ・報酬アップにとても重要なスキルになるので、ぜひ習得することをおすすめします。
WordPressの操作は、ブログを始めると実際に操作しながら習得できます。WEBサイトを作成する場合、以前はHTML/CSSというプログラミング言語を使っていました。
しかし、ノーコードと呼ばれるWordPressの登場により、プログラミング言語を知らない人でもWEBサイトが簡単に作れるようになりました。
WordPressは直感的に操作ができるので、難しいプログラミング言語を覚える必要はありません。例えば、Excelで図形を作成する感覚に似ているので、少し勉強すればすぐに操作できます。
また、凝ったデザインにしたい場合は、HTML/CSSのプログラミングが必要で、習得するには少々時間を要します。
しかし、習得できれば、さらに仕事の幅が生まれます。それは、WEBデザインの案件を受けることです。WEBデザインの報酬は、5,000円〜数十万円まで金額に幅があり、報酬が高くなればクライアントの要求も高くなります。
WEBライター、WEBデザイナーの二刀流で稼ぐのもありですよ。
SNSフォロワーで10,000人以上目指す
7つ目、SNSで1万人以上のフォロワーを目指しましょう。なぜなら、SNSで収益化できるからです。
SNSには、InstagramとX(旧:Twitter)などがあり、どちらも収益化が可能。簡単に仕組みを説明します。
Instagramで収益化する方法は以下の4つです。
収益を得る方法 | 内容 |
アフィリエイト | アフィリエイトリンクを掲載しているサイトへ誘導する |
商品・サービスの販売(企業案件) | インフルエンサーとして企業案件を受け、情報発信して収益を得る |
Instagramの集客・運営代行 | ある程度Instagramで収益が得られるようになれば、ノウハウを活かして集客・運営代行で報酬を得る |
バッジ機能(インスタライブの投げ銭) | ライブ配信をして視聴者から投げ銭で報酬を得る |
収益化に必要なフォロワー数に制限はありません。ただし、Instagramの公式機能である「バッジ」を利用する場合は、フォロワー数1万人以上という条件があるので注意しましょう。
Xで収益化する方法は以下の6つです。
収益を得る方法 | 内容 |
自社の商品・サービスを販売 | ユーザーのニーズを捉えたツイート(ポスト)を行い、オウンドメディアに誘導して商品・サービスを販売する |
企業PRを受注・発注 | 企業が発注したPRをインフルエンサーが受注することで収益が発生するインフルエンサーは企業のPR活動を行う |
有料noteを販売する | noteへ誘導し、noteに記載した情報を有料販売する |
X内で収益を得る | チップ(Tips)機能を使い、フォロワーの投げ銭で収益を得る スーパーフォロー機能を活用し、サブスクリプション形式で、登録者限定のコンテンツを公開して収益を得る 有料チケット制スペースでは、音声配信などができるため、参加者に有料チケットを販売して収益を得る |
オフラインの有料サービス・コンテンツで収益を得る | ツイート(ポスト)でオフラインで開催する 有料イベント・セミナーなどへ誘導して収益を得る |
アフィリエイト | ツイート(ポスト)に直接アフィリエイトリンクを貼るアフィリエイトリンクを掲載しているサイトへ誘導する(YouTubeなど) |
Xで収益化するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- Xの収益化プログラムが提供されている国に居住していること。
- 18歳以上であること。
- 3カ月以上アクティブに使用されているXアカウントを持っていること。
- アカウント名、自己紹介、プロフィール写真、ヘッダー画像を含む、すべてのプロフィール情報が表示されていること。
- Xと良好な関係にあること(契約違反などがない状態)
- アクティブなフォロワー数が500人以上であること。
- X PremiumもしくはVerified Organizationsの有料プランに加入している
(※2024年4月4日時点の情報、今後規定が変更される可能性もあるので、常に最新情報を確認してください。)
(参考:Xヘルプセンター Xにおけるクリエイターの収益化に関する規定)
このようにフォロワー数だけ見ると、Instagramは0人、Xでは500人以上いれば収益化審査の条件に該当しています。
しかし、それだけでは収益化プログラムに申請できるというだけで、実際に収益を得る確証はありません。
例えば、Instagramでは1投稿1フォロワーあたり1円が相場だと言われています。
そのため、案件依頼を受けて投稿すれば、1万人のフォロワーがいれば1投稿で1万円、10投稿すれば10万円稼げる計算です。1カ月に20投稿すれば月収20万円稼げるので、ぜひ1万人のフォロワーを目指して案件を受けましょう。
(参考:株式会社LIVESTER)
また、Xの収益では有名人の方が収益を公開されているので一例をご紹介します。
- 2ちゃんねる創設者の西村博之さん(フォロワー数240万人)の場合、2023年2月〜7月の収益が約36万6,000円で、月収に換算すると約6万1,000円です。
(参考:ITmedia NEWS 2023年8月8日時点のデータ)
これらは参考データですが、フォロワー数が多ければ稼げるというわけでもなく、稼げるように、あらゆる取り組みや企業の案件獲得、試行錯誤も必要です。
また、SNSのフォロワーが1万人に到達しなくても、上記の「収益を得る方法」に取り組むことをおすすめします。なぜなら、文字単価で稼ぐだけでなく、収益の柱が増えるメリットがあるからです。
記事を書くだけでは、文字単価・記事単価の報酬しかありません。しかし、アフィリエイトや有料noteの販売などは、書いた記事がのちに収益を生み出す可能性があります。
書くだけで終わらせず、書いた記事が収益を生み出す仕組みを勉強して、収益が増えるように取り組みましょう。
小さな実績、未記名記事でもポートフォリオに記載する
8つ目、どんな実績でもいいので、ポートフォリオに記載しましょう。なぜなら、クライアントに提示することが重要で、実績がないよりマシだからです。
クライアントも募集時から、レベルの高い案件、低い案件を設定しています。そのため、募集要項を熟読して、クライアントの意向を理解することが採用されるコツです。
始めから自分のスキルでは無理な案件に応募するほど、無謀で時間のムダはありません。それよりは、自分のスキルに見合った案件に応募して、多くの案件を執筆した方がライティングスキルは向上します。
案件に採用してもらいたければ、小さな実績や未記名記事でもポートフォリオに掲載して自己アピールをしましょう。
ただし、未記名記事は納品した時点でクライアントに著作権が移行するので、使用する場合は、必ずクライアントの許可を取ってください。無許可で使用すると著作権侵害で裁判沙汰になり、賠償請求される可能性があります。
また、実績と言える記事がなくても、臆することなく小さな実績でもポートフォリオに掲載しましょう。
クライアントの中にはライターを育てようと考えている場合もあり、指導を前提にした募集案件に応募すれば、採用される確率も高くなりますよ。
そして、採用後に指導してもらいながらスキルアップすれば、同じクライアントが単価アップを検討してくれるケースもあります。
まとめ:WEBライターの文字単価レベル別一覧、上げる方法:相場と合わせて徹底解説!
この記事では、WEBライターの文字単価について徹底解説しました。
- 報酬形式には文字単価、記事単価、ページ単価、時給単価がある
- 文字単価はライティングスキルによって違う
- 文字単価は超低単価、低単価、中単価、高単価、超高単価がある
- 超低単価は初心者向き
- 文字単価1.0円の壁を超えるためにはSEOのスキルが必須
- 文字単価2.0円以上の案件獲得には専門知識が必要
- 報酬アップの方法はライティングだけではない
- 骨子作成やWordPressができれば文字単価以外にも報酬をもらえる
- 単価アップには専門的な資格が有利
- 単価交渉はクライアントとの関係性、交渉のタイミングが重要
この記事では、WEBライターの報酬形態と相場、そして報酬アップのコツについて解説してきました。本記事のまとめは以下のとおりです。
- WEBライターの報酬形態と相場
- 文字単価(1文字いくら)
→1文字0.1円~1文字5円以上
- 記事単価(1記事いくら)
→1記事数百円〜10万円(取材など含む)
- ページ単価(1ページいくら)
→1ページ1万円~20万円
- 時給単価(1時間いくら)
→時給1,000円~5,000円
文字単価0.1~1円の案件(未経験者・初心者WEBライター向け)
→未経験でも取り組みやすい案件が多い
- 文字単価1.1~2円の案件(初心者・中級者WEBライター向け)
→専門的な知識が必要で、未経験での受注は難しい
- 文字単価2.1~3円の案件(中級者・上級者WEBライター向け
→文章の執筆以外に、プラスαのスキルも必要
- 文字単価3.1円以上の案件(上級者・専門WEBライター向け)
→WEBライターの独自性、総合的な価値の高さが必要
得意ジャンルを作る
→自分にしかない得意ジャンルを作って希少価値を高める
- 単価交渉をする
→クライアントからの単価アップの提案はめったにないため、積極的に
- スキルを身に着ける
→SEO対策、WordPressなど新しいスキルを身に着ける
今回はWEBライターの気になる報酬について、すべてお伝えさせていただきました。
今回ご紹介した内容は、あなたのスキルが文字単価で評価すると何円のレベルなのか判断できます。さらに、単価アップ・スキルアップの目標にもなるので、ぜひこの記事を参考に実践してくださいね。
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